Gimp について「描く範囲を後で拡大する」を書いたので、ついでに同じような要請があった場合の Inkscape の対処方法も。Inkscape は Gimp と違って、新規にイメージを作成すると真ん中にページのガイドとなるようなものが表示される。「この中に描かなくてはいけないのかな?」と思いきや、絵を描くことができる場所は枠の外に実質無限に広がっている。 Gimp のようにキャンバスのサイズを変更するということは必要ない。好きな場所に好きな大きさで描くことができる。ただし、印刷しようとするとページのガイドとなる枠の中のものしか印刷されない。
描いたものを印刷用紙の大きさに合わせる
この場合、ドロー系のソフトの強みを利用する。ドロー系は画像をどれだけ拡大・縮小しても、その画像の質が損われることがない。そこで、印刷したい画像がページの枠に対してはみだしている場合、それらを全部選択し、表示される拡大縮小のハンドルの内、四隅のどれでもいいので Ctrl キーを押しながらドラッグする。そうすると縦横の比率を保ったまま拡大縮小が行われる。これにより、ページの枠に画像を合わせることができる。
印刷する用紙の大きさを変更
上記とは逆に、印刷する用紙の大きさを変更したい場合は次のようにする。メニューより、File > Docuent Properties において、Format の用紙のサイズを変更するか、または Custom size の値を変更する。その後は上記のように描いたものを用紙に合わせて拡大縮小させる。
ところで Custome size を変更する際、Fit page to selection ボタンを押すと、ページの枠が画像の大きさに合わせたサイズとなる。しかし、この設定は印刷のためにあるようで、いくら Fit page to selection を使ってページのガイドを変更しても Format が変更され、思った範囲を A4 の紙のサイズに合わせるという用途に使うことはできない。用紙のサイズに画像を合わせたい場合は、上記のように画像の方を紙に合わせるように拡大縮小するということになるだろう。
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