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2011年2月1日火曜日

USB スピーカーとヘッドホンに対して VSTHost でイコライザーをかける - 仮想的なサウンドデバイスを利用して

0. 目次

PC の音声出力に対してリアルタイムにイコライザーをかける」のつづき

VSTHost のプラグインと設定ファイルをオンラインストレージで管理 につづく

 

1. USBスピーカーとヘッドホンにイコライザーをかけたい

前回、USB スピーカーに対してイコライザーをかけるために、下図の構成にした。 ( ASIO4ALL を使わない場合)

CropperCapture[26]

この設定で PC のフロントにあるイヤホンジャックにヘッドホンを差し込む。

CropperCapture[51]

当然ながら、この状態ではヘッドホンに出力される音声は VSTHost を経由していないため、イコライザーを効かせることができない。

ヘッドホンに対しても VSTHost を経由して、イコライザーをかけたい。

 

2. 仮想的なサウンドデバイスを経由して音声を出力する

a. 仮想的なサウンドデバイスとは

USB スピーカーとヘッドホンから出力される双方の音声を VSTHost に通すためには、仮想的なサウンドデバイスを利用する。

Windowsの最大音量を制限する」 によると、

Windows上で再生されるオーディオをそのままVSTホストへ入力できるようにするには、そのための仮想オーディオドライバが必要である。

前回は、音声の出力先として内蔵のサウンドデバイスに出力した。これをソフトウェア的なものに置き換える必要がある。

CropperCapture[52]

 

b. 仮想的なサウンドデバイスのインストール

仮想的なサウンドデバイスは、サウンド用のアプリケーションに付属している場合がある。

これは純粋な意味でのフリーのものが見つからないのだが(…)、Aimersoft WMA Converterという製品の無料の試用版に付属しているものがある… (同上より)

SnapCrab_NoName_2013-2-27_9-49-4_No-00Aimersoft Music Converter より、Free Trial をダウンロードしてインストール。

これにより「コントロールパネル > サウンド」を確認すると、仮想的なサウンドデバイス

  • WsAudio_DeviceS(1) ~ (5)

の 5 つが追加されたのがわかる。

WsAudio_DeviceS(1) を既定のデバイスに設定。

CropperCapture[55]

 

c. VSTHost の設定

VSTHost のメニューより「Devices > Wave…」を選択する。

  • Input port: ライン WsAudio DevicesS(1) --- 上記で「既定」に設定した仮想的なサウンドデバイス
  • Output Port: スピーカー SoundMAX Integrated --- サウンドカードのヘッドホンの出力に対応したデバイス

( MME, DS のどちらでも聞けた。)

CropperCapture[59]

 

d. 全体の構成

この段階で、以下のような構成となる。

CropperCapture53

前回 VSTHost への入力はサウンドカードの「ステレオミキサー」を利用した。今回は「ライン」を使った。この辺り何がどういう機能を担っていて、使い分けの基準がよくわからない。 (+_+)

水おいしいです^o^: 猿ちぃで仮想ステミキ(仮想サウンドカードを使用してステミキ放送)」によると、

それぞれのサウンドカードはそのサウンドカード内でしか、普通は音のやりとり(再生したり録音したり)ができないよ。別のサウンドカードと音をやりとりするためにはオーディオケーブルをつなぐか、ソフトが必要だよ。

ステレオミキサーは、スピーカーから出る音を受け取って録音する感じだよ。」

仮想サウンドカードの、WsAD_383も、ラインに見えるステレオミキサーだよ…

仮想サウンドカードには、[ステレオミキサー]と表示されていないけれど、ステレオミキサーとして機能するものがあるよ。…

でもステミキ効果が有るのは、同じ名前のスピーカーに対してだけ

上記から推測すると、「サウンドカードというのは音声入出力の機能で、普通は単体で独立して一つのまとまった機能を有している。仮想的なものも同様だけれど、見かけと機能がちょっと違う。」と認識しておけばいいかな。単なる利用者としては。

 

e. 仮想的なサウンドデバイスには色々ある

追記(2013/02/27): 仮想的なサウンドデバイスには、様々な種類がある。以下のサイトに4種紹介されている。

(´・ω・`)「どの仮想サウンドカードを使えば良いのか、よくわかりません。」
(゚ω゚)「ニコ生セッション♪に使うソフトNETDUETTO βに同梱のYamahaのがインストール簡単で良いかも。他のソフトの体験版についてもも今のところ仮想サウンドカード部分は制限が無く使えるみたい。PC少し詳しくて 32BitOSなら、手動インストールになるけどドライバ署名が無いVADplusも普通に使えるしフリーソフトなので良いかも。」
(゚ω゚)「【Yamaha NETDUETTO Driver(WDM)】が最近だとオススメ。ニコ生セッション♪時はアマミキ!は使用しないことに注意。ニコ生セッション♪はあれはあれでステレオミキサーっぽいことができるよ。」

NETDUETTO を試してみたが、自分の環境ではこのサウンドデバイスを既定のデバイスとして指定できなかった。

で紹介されているデバイスは使うことができた。

 

3. ASIO4ALL で音の遅延を最小にする

前回と同じように、音声と映像のズレを最小にするために ASIO4ALL の設定をする。

CropperCapture[54]

VSTHost のメニューより「Devices > Wave…」。

  • Output Port: ASIO: ASIO4ALL v2

CropperCapture[66]

VSTHost のメニューより「Devices > Asio Control Panel…」により、ASIO4ALL の設定ウィンドウを表示し、右下レンチのアイコンをクリックして Advanced Option に切り替える。

 

a. USB スピーカーにイコライザーをかける

USB スピーカーに VSTHost のイコライザーをかけるには、WDM Device List で以下をチェック。

  • WsAudio_DeviceS(1) --- 仮想的なサウンドデバイス
    • In: …
  • USB Audio DAC

ヘッドホンにつながっているサウンドデバイスである SoundMAX Integrated Digital HD Audio のチェックははずす。

CropperCapture[60]

 

b. ヘッドホンにイコライザーをかける

ヘッドホンに VSTHost のイコライザーをかけるには、WDM Device List で以下をチェック。

  • WsAudio_DeviceS(1) --- 仮想的なサウンドデバイス
    • In: …
  • SoundMAX Integrated Digital HD Audio
    • SoundMAX HD Audio O

USB スピーカーにつながっているサウンドデバイスである USB Audio DAC のチェックははずす。

CropperCapture[62]

 

c. ベータ版の利用は慎重に

追記(2013/02/27): Windows 7 32bit をインストールしているノート PC で、 ASIO4ALL 2.11 Beta1 を利用していたら、動画を再生した直後にブルースクリーンが頻発するようになった。

ブルースクリーンに表示されていた内容を見ると、

wsAudioDevice …

とあり、上記の仮想サウンドデバイスに関連しているようだった。

仮想サウンドデバイスは変更せずに、安定版である ASIO4ALL 2.10 – English に戻したら問題なくなった。

 

関連記事

2011年1月23日日曜日

VSTHost と ASIO4ALL で PC の音声出力に対してリアルタイムにイコライザーをかける

1. Windows における USB スピーカーの音質の設定

USB スピーカー「Olasonic TW-S7」の音は良いけれど、普段使いでは高音域が耳につく。

コントロールパネル > サウンド > 再生 > 音の明瞭化」で設定できる項目は限られており、高音域を抑えるためにイコライザーをかけることができない。

CropperCapture[37]

USB スピーカーに出力する前に、Windows から出力される音声をつかまえて、エフェクトをかけるツールはないのだろうか?

CropperCapture[41]


 

2. 設定の概略

Windows の音声にエフェクトをかける方法は下図の通り。

CropperCapture[24]

簡単にまとめると、

  1. 「ステレオミキサー」を有効にする
  2. 音声の出力先を「ステレオミキサー」と同じ「サウンドデバイス」のスピーカーに設定
  3. エフェクトをかけるための環境に、プラグインとしてイコライザーを導入
  4. 上記環境で、入出力の関係を「ステレオミキサー」から USB スピーカーへと設定

… とは言ったものの、細かいことはよく分からず、適当に設定をしたらイコライザーをかけることができたという程度なので、設定が妥当なのか分からない。 (+_+)

 

3. ステレオミキサーの有効化

  • コントロールパネル > サウンド > 録音

において右クリック  > 「無効なデバイスの表示」 をチェック。

ステレオミキサーを右クリックして有効にする。自分の PC での名称は `SoundMAX’ だった。

CropperCapture[27]

このステレオミキサーの プロパティ > レベル の「ステレオミキサー」の値を適当に大きくしておく。

 

4. 再生デバイスの設定

次に再生デバイスを USB スピーカーから変更する。

  • コントロールパネル > サウンド > 再生

において、上記ステレオミキサーと同じサウンドデバイスのスピーカーを既定値に設定。先ほど述べたように、自分の PC では `SoundMAX‘ 。

CropperCapture[28]

 

5. VSTHost

音声にエフェクトをかけるための環境としては VSTHost を利用する。

先ほどの全体図と自分の環境を対応させると、以下のようになる。

CropperCapture[26]

VSTHost のメニューより「Devices > Wave...」。入出力のデバイスを設定。

  • Input port : MME: ステレオミキサー (SoundMAX Int
  • Output Port: MME: スピーカー(4-USB Audio DAC

CropperCapture[29]

ただし、自分の PC では 「DS: ステレオミキサー、スピーカー」 を選択した場合は音が出なかった。

 

設定値の自動保存

各種設定値を変更したときに自動的に保存し、起動したときに保存した値がロードされるように、以下の項目にチェックを入れておく。

メニューより、

  • Plugin
    • Autosave Bank
    • Reload Bank
  • Performance
    • Autosave
    • AutoSave PlugIn Banks

 

優先度の設定

VSTHost の優先度を設定しておく。これは、自分の環境に合わせて調整した方が良い。

  • メニューより、Engine > Configure… > Priorities

Process : High, UIThread: Above Normal, Audio Thread: Above Normal としておいた。

img_0055

優先度が高いと、他のアプリケーションに影響を与える。また、逆に Normal だと音が飛ぶことがある。

 

6. イコライザー (プラグイン) の設定

イコライザーは VSTHost のプラグインとして、「Free VSTe Plugins 《VST Effects イコライザー・フィルター》」 で紹介されていた TENTION Digital Audio の 「TDAe EQ2008S」 を使った。 理由はシンプルで使いやすそうだったから。

Download the latest Version より最新のものをダウンロードして解凍すると、以下の DLL ファイルが見つかる。

  • TDAe EQ2008S.dll

VSTHost においてメニューの File > New Plugin… より上記 DLL を指定して読み込む。(もしくは D&D)

下図のようにイコライザーを配線する。

CropperCapture[30]

パラメータを編集するために、プラグイン右上のアイコン CropperCapture[30][5] をクリック。

左右パラメータの値を同じ値に設定するために、中央右の `LINK’ ボタンを押した後、適当にイコライザーを調整した。

CropperCapture[31]

 

7. ASIO4ALL で音声の遅延を改善

これで一応音声にイコライザーをかけることができるようになった。しかし、動画を見ると音声が映像に対して遅れている。これを改善するための規格が ASIO 。

【テクニカル用語】ASIOドライバって何? - [DTM・デジタルレコーディング] All About によると、

このASIOというのは「アジオ」と読むのですが、正確には
Audio Stream Input Output の略で、オーディオドライバの規格なのです。...

Windowsでは従来よりMMEドライバDirectSoundドライバという2つが存在していました。

MMEドライバというのは、Windowsのごく標準のドライバを指しており、コントロールパネルのマルチメディアを開いて扱える通常のオーディオドライ バのことを意味しています。このMMEというのはMultiMediaExtentionの略であり、もうあまり聞かなくなりましたが元々は Windows3.0時代にWindowsの拡張用として登場したマイクロソフトの規格なのです。

またDirectSoundドライバはその後に登場したDirectXという一連の技術の中のDirectSoundに対応しているドライバです。さらに、現在のWindowsではWDMドライバというものも登場しており、ちょっと複雑な状況にあります。

PCオーディオを始めよう(その1)~「オーディオインターフェイス」を用意しよう!

PC が扱う音楽ファイルには様々な種類があります。しかし、実際にPCを操作していてその様な違いを意識することはほとんどありません。何故な ら、Windowsでは音声データは全て「カーネルミキサー」と呼ばれるところを通過するように設計されていて、その「カーネルミキサー」においてビット 数やサンプリングレートの違いなどを吸収しているからです。 ...

基本的にPCは音楽再生に特化したツールではありません。ですから、「カーネルミキサー」に音楽再生にも耐えられるほどのクオリティを期待するの は無理です。... PCオーディオを志すものにとっては、「カーネルミキサー」はどんなことがあっても迂回しないといけないのです。

... その心強い味方が「ASIOドライバー」と呼ばれるものなのです。...
何をするのかと言えば、... Windowsの「カーネルミキサー」をパスして、音楽のデジタル情報を速やかにパソコンの外に送り出してくれるということに尽きます。

この ASIO という規格に対して、ASIO4ALL というものがあり、

ASIOドライバーのないオーディオインターフェイスをASIO対応にできるソフト。WDMドライバーで動作しているオーディオインターフェイスを、ASIOドライバーで動作させることが可能

(窓の杜 - asio4all より)

ということで、ASIO4ALL - Universal ASIO Driver より ASIO4ALL 2.10 - English をダウンロードしてインストール。

追記(2014/10/19): もし、インストールできない場合、Comodo ファイアウォール が影響している。その場合、誤ってブロックしたアプリケーションを許可。または、再起動した後、インストールを許可する。

 

VSTHost のデバイスの設定

CropperCapture[32]VSTHost のメニューにおいて、再び「Devices > Wave...」

  • Output Port: ASIO: ASIO4ALL v2

に変更する。

 

全体として下図のような構成になるのかな?

CropperCapture[43]

 

ASIO4ALL の設定

次に、同じく VSTHost のメニューより「Devices > Asio Control Panel…」

ASIO4ALL の設定ダイアログが表示されたら、右下のレンチのアイコンをクリックして、Advanced Option を表示させる。

下図のように、これまでに設定した入出力のサウンドデバイスを選択。

  • SoundMAX Integrated Digital HD Audio
    • SoundMAX HD Auido I
  • USB Audio DAC

CropperCapture[42]

この設定により音声の遅延がなくなった。音が出ない場合は、一度 VSTHost を再起動すると良い。

以上で Olasonic TW-S7 の高音域を抑えることができるようになった。 ^^

追記 (2011.2.11) : ASIO4ALL の設定をして音が出ない場合は、一度 VSTHost で ASIO4ALL を使わないときの設定をし、音が出るのを確認してから再度 ASIO4ALL に戻すと良い。

 

参考サイト