知合いが、撮影した動画を Web で公開したいと言ってきた。動画とか編集したいことないし、どうすればいいんだろう。 ^^;
DVD で動画の中身を見たら、すごい横長。 (@_@;) YouTube などで見る動画って、ワイドではない普通のテレビサイズだったような ... 動画の形式も色々ありそうで、なんか手間のかかりそうな作業になりそうだ。
方法
まとめると、次のような手順で行った。
- DVD の中にある .VOB という拡張子のファイルを、「BatchDOO!」 で Windows ムービーメーカーが読み込める形式に変換する。
- 「Windows ムービーメーカー」で必要な部分のトリミングを行う。このとき 、16:9 のアスペクト比で保存する。
- 「携帯動画変換君」で、映像の上下に黒い部分を入れることによって、映像部分が 16:9 になるように変換する。 ファイルの形式は、H.264 にした。
- YouTube にアップロードする。
.VOB の変換
DVD の中身をエクスプローラで見たら、動画の本体らしきファイルがあった。拡張子は .VOB 。 Wikipedia によると、
A VOB file (Video Object) is a container format contained in DVD-Video media. VOB is based on MPEG-2 program stream format, but with additional limitations and specifications in the private streams[1][2]. It contains the actual Video, Audio, Subtitle, and Menu contents in stream form.
とあるように、動画に情報が付加されている DVDビデオの形式のことらしい。
このファイルから、必要な部分を取り出したい。トリミングをするためのソフトは、Windows xp に標準で付いていた「Windows ムービーメーカー」を使うことにした。そこで、.VOB のファイルの形式を MPEG などの Windows ムービーメーカーが扱うことができるものに変更する必要がある。
Vector の Download: Windows > 画像&サウンド > ムービー関係ユーティリティ > ムービー変換 を見て、 .VOB を扱うことができ、かつ、人気なソフトを探したら、「BatchDOO!」というのがあった。これを使って MPEG に変換しようと思う。
BatchDOO! を起動すると、次のような画面が表示される。とりあえず、画質はこだわらないので、「おまかせ」設定で「PC向け (低画質)」 を選択し、「Go!」ボタンを押した。
Windows ムービーメーカーでトリミング
BatchDOO! で変換した MPEG1 ファイルを、 Windows ムービーメーカーで取り込む。 Microsoft Windows XP : Windows ムービー メーカー 2.1 ダウンロード によると、
ムービーメーカー 2.1 は、Windows XP Service Pack 2 (SP2) とともにダウンロードで入手することができます。Windows XP の機能である自動更新をオンにすることによって、SP2、ムービー メーカー 2.1 や、他すべての重要な更新を自動的にダウンロードすることができます。
起動すると、下のような画面が表示されるので、「1. ビデオの取り込み > ビデオの読み込み」より、先ほど変換したファイルを読み込ませる。
後は、必要な部分を選択し、下のタイムラインに置いてトリミング。
メニューの 「ツール > オプション」の「詳細」タブより、ビデオのプロパティにおいて、縦横比を「16:9」選択しておく。
ファイル > ムービーファイルの保存 をする。
動画の上下に黒い部分を入れる。ファイル形式は、H.264 形式
Wikipedia によると、
H.264(えいちにーろくよん)は、少ないデータ量で動画を伝送するための動画圧縮規格。従来方式であるMPEG-2などの2倍以上の圧縮効率を実現すると言われており、携帯電話などの用途向けの低ビットレートから、HDTVクラスの高ビットレートに至るまで幅広く利用されることを想定している。
と書かれていたので、この形式で YouTube にアップロードすることにした。
この変換には、「携帯動画変換君」 を用いた。携帯動画変換君は、最初に起動したとき、変換するファイル形式を選ぶためのダイアログが表示される。ここで、
MP4ファイル, H.264(MPEG4/AVC) PC一般向け設定
を選択。(この設定は、後で同一フォルダにある Setup.exe によって再度開くことができる。) 一度、設定を決めると、「Transcoding.ini」というファイルが作成される。このファイルの中身は、エディタで見ることができる。
変換君 ニコニコ動画 アスペクト比 | Akiはソフトウェアー開発者 によると、
16:9の動画を4:3に変換したとき狂いが出ます。
普通は、-s 320x180と比率を正しくすれば大丈夫なのですが、そのサイズだと再生できないことが多そうなので
-padtop 30 -padbottom 30 -s 320x180
という風に上下に黒いのをいれるといいです。
そもそも、16:9 というアスペクト比は、教えて 動画のアスペクト比 - 写真共有サイト「フォト蔵」 によると、
DVビデオなど、本来は4:3のアスペクト比の機器での、いわゆる「ワイドスクリーン」アスペクト比での撮影は、記録自体は本来の解像度(720×480 =4:3)で行われ、再生時に「引き伸ばし」が行われます(こうした方式をスクイーズまたはアナモフィックと言います)。
話を戻して、Transcoding.ini を見ると、変換するための設定が書かれている。以下のような設定がある。
- [Info]
- [Item0] ~ [Item3]
この中で、[Item0] ~ [Item3] は、携帯動画変換君 を起動したときに表示されるセレクトボックスの中身に対応しているようだ。この値を変更することによって、画像の上下に黒い部分を入れることができる。
上記の設定は、「Command0=」と書かれたところのオプションとして、「-padtop 30 -padbottom 30 」を追加し、表示される部分のサイズを「-s 320x180」に変更している。320×180 とういのが 16:9 になっている。この指定は、[Item0], [Item1] のサイズの設定に対応していた。 [Item2], [Item3] は、それよりもサイズが大きい変換のなので、それに合わせて、
-padtop 60 -padbottom 60 -s 640x360
とした。
Windows ムービーメーカーで保存したファイルを D&D すると、変換がはじまる。
追記(2008.6.13) : 上記のpadtop, padbottom で指定した上下の黒い部分の長さを求めるには次の計算をする。求める長さを x とし、対象の動画の横の長さを a とすると、
より一般化して、対象の動画の横の長さが a , 縦の長さが b とする。これを「横 : 縦 = A : B」の動画にしたい場合は、
また、横の長さが a で、「横 : 縦 = X : Y」の動画があるとする。これを「横 : 縦 = A : B」の動画にしたい場合は、
YouTube へアップロード
変換されたファイルを YouTube にアップロードして終り。 (cf. はじめての YouTube - 画面をキャプチャした動画を投稿 )
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