1. 黒軸を購入した
ついに、数年ぶりに、新しいキーボードを買ってしまった。 (@_@;) 購入したのは、
コンパクトキーボードで、英語配列が出たとなれば、買わない手はない。
前回、Majestouch の「黒軸」と「茶軸」の比較を店頭で確かめてきた。黒軸は茶軸と比べて重いという印象があったが、いろいろな人の評価を読んでいたら、結局「黒軸」に傾いてしまった。
2. グラフで見るキー特性
キー特性は、Cherry CHERRY Keyswitches の Force/Travel Diagram を見るとわかる。
linear の方が黒軸で、ergonomic の方が茶軸のようだ。(参考: チェリー キーボード MXキースイッチ)
( http://www.cherrycorp.com/english/switches/pdf/switch_cat.pdf より)
a. キーが入力されるまでに必要な力はほぼ同じ
黒軸 (linear) は、その名の通り、押し込むに従って、徐々にキーが重くなっていく。
茶軸 (ergonomic) は、キー入力をすると、キーボードの底までスコッと行ってしまう感じがある。理由は、キーが入力されたと認識される前に最初の力のピークがあり、そのとき押した力と同じ力で、キーボードの底である 4mm に到達するようだ。そのピークがあることによって、キーを入力したときに
「あ、今押したぞ」
という感覚がフィードバックされる。これがエルゴノミクスと名付けられている所以だろうか。
キーボードの底まで押した場合、グラフを見ると、黒軸の方が力がいることがわかる。両者ともキーを 2 mm 押しこんだときに、スイッチが押されたことになるようだ。グラフを見る限り、スイッチが入力されたと認識されるまでは、両者それぞれ押す力のピークの位置に違いはあるけれど、力の大きさにはそれほど違いはないように見える。
b. 黒軸の方が底打ちさせるのに力が必要
黒軸はよく重いと言われる。理由もグラフを見るとわかる。キーを底打ちさせるときに必要な力が、茶軸よりも黒軸の方が必要なため。確かに、店頭に並んでいたキーボードのキータッチを確かめるとき、キーを底打ちさせて感覚の違いを確かめた。黒軸を触ったとき、
「これだけ重くても大丈夫だろうか」
と不安に思った。しかし、キーボードは、文字が入力されてこそのキーボード。店頭での感覚と、実際に文字が入力されるための打鍵には大きな違いがあった。
3. Majestouch Tenkeyless と HHKB Lite2 の打鍵を比較した動画
上が HHKB Lite2 で、下が今回購入した Majestouch Tenkeyless 。
下の動画が、 Majestouch 黒軸の打鍵。入力は、Meadow 上で SKK を使い AZIK 方式で「本日は晴天なり」と打っている。打鍵しているキーは次の通り。ただし、大文字は Shift キーを、空白は変換のためにスペースキーを押していることを表わす。
Hljitu haSwtd nari
底打ちは意識して、あまりしないようにした。
これに対し、今まで使っていた HHKB Lite2 の打鍵はこうなる。
さすがにこれは結構やかましい。 (@_@;)
次に、黒軸をなるべく底打ちするようにして打ってみたのがこれ。
先ほどと比べると、打鍵音が全然別のキーボード。 ^^;
この 1 番目と 3 番目の動画の違いが、先ほど述べたように
「店頭での感触は実際に打っているときと全然違う」
ということに関係する。店頭では茶軸との比較のために、どうしても黒軸で底打ちさせてしまう。そりゃ、重く感じるわけだ。
しかし、底打ちさせる打ち方が嫌というわけではない。底打ちさせたときのカツンという響きは心地良い。 ^^ キーがはねかえってくるときのスコっという音と相俟って、打鍵してるという気分になる。ただし、底打ちさせて打つ方法は、長時間打つのは無理な気がする。打ったら、たまたま底打ちしたという位の割合が、指にとっては丁度いいのではないだろうか。
ところで、最初の静かな打ち方をしてみたら、黒軸は重いというイメージが消えた。むしろ、
「何だこの軽さは (@_@;)」
という印象。キーを打ったときに、HHKB Lite2 のように、キーがつっかかるということは全くない。キーに対してどういう角度で指を当ててもスムーズにキーが下降する。この点がとても良い。
4. Majestouch Tenkeyless に慣れるためには、練習が必要
Majestouch Tenkeyless が、全ての面に渡って、いいことずくめなわけではない。
長所というのは往々にして欠点にもなる。リニアな押下特性は、「キーを叩く」というよりは、「押す」という感じに近い。クリック感がないだけに、どこまで押せばキー入力されるのかがわかりずらい。
もし、なるべく早く文字を入力したいのであれば、必要最小限の力をキーに加え、深さ 2 mm で押下を終了し、次のキーの入力をはじめなければならない。これが結構難しかった。というか目下練習中 ^^;
ただし、そういう練習ばかりしていると、手が疲れてしまう。 必要最小限の力にこだわらず、自然に底打するときは底打ちされるに任せるのがいい。たまに コツン コツン とキーボードが小気味よい音を立てる。
ちなみに、必要最小限の力で打つための練習をするときは、次のようなことを心掛けている。
- 指の重さで打つイメージ。
- スコスコ という音に意識を向ける。
- キーの面からなるべく手を離さないようにする。キーを叩くのではなく押す。
- 押した後、自然にキーの反発力で元に戻るのを感じる。
- 場合によっては底打ちすることもあるので、必ずしも軽く押すことだけにこだわらない。
- 早さよりも、確実なキーの入力。
5. HHKB Lite2 との違い
HHKB Lite2 と比べて、マウスをキーボードの左横に置いた場合、ホームポジションから、マウスまでの距離が遠くなったことはマイナス。また、Backspace と ESC までの距離も遠い。
最初、間違えて、 \ キーをよく押した。
最悪なのは Ctrl キーの位置。なぜ、A の横に使いもしない CapsLock があるのだろうか。 (+_+) Ctrl キーと CapsLock キーを入れ替えるために、KeySwap for XP を利用した。
微妙なのは、左 Alt の位置。小指で押すのがいいのか、それとも薬指で押せばいいのか迷うところ。
良い点は、ファンクションキーが独立していること。やはり、ファンクションキーは、HHK のように、キーコンビネーションで入力するよりもいい。
久しぶりに HHKB Lite2 を打ってみると、クリック感があるのがはっきりとわかる。これはこれで心地よい感触だと感じる。そうなると、Majestouch Tenkeless の茶軸も使ってみたくなる。
6. 新発売 Majestouch 2
現在、Majestouch の後継機が販売されている。
US 配列 | 日本語 | |
黒軸 | FKBN87ML/EB2 | FKBN91ML/JB2 |
茶軸 | FKBN87M/EB2 | FKBN91M/JB2 |
a. Majestouch NINJA Tenkeyless はデザインがクール
Majestouch NINJA Tenkeyless は、印字が表面にされておらず、キーの手前に印字されている。現在、この黒軸を使用している。
黒軸 | FKBN87ML/EFB2 |
茶軸 | FKBN87M/EFB2 |
b. こんなの待ってた FILCO Majestouch MINILA Air。
今度買うなら、ワイアレスで接続でき、なおかつ Ctrl キーと CapsLock キーを入れ替える機能が付いている FILCO Majestouch MINILA Air かな。
US 配列 | 日本語配列 | |
黒軸 | 黒軸 FFBT67ML/EB | 黒軸 FFBT68ML/NB |
茶軸 | 茶軸 FFBT67M/EB | 茶軸 FFBT68M/NB |
赤軸 | 赤軸 FFBT67MRL/EB | 赤軸 FFBT68MRL/NB |
青軸 | 青軸 FFBT67MC/EB | 青軸 FFBT68MC/NB |
「Majestouch 黒軸の打ち方の変化」 につづく
1コメント:
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