1. 関数や変数の意味を知りたい
Emacs の初期設定ファイル (.emacs) に、以下の記述があったとする。
(add-to-list 'load-path "~/hoge/")
add-to-list や load-path の意味を知りたい。
2. 関数のヘルプを表示する
Emac Lisp において、関数の役割がわからないとき、
describe-function
コマンドにより、その場で問い合わせることができる。
例えば、関数 add-to-list のヘルプを表示したいときは、その関数の上にポイントを移動して、
- Ctrl + h f
Describe function (default add-to-list):
add-to-list 関数のヘルプは、以下のように表示された。
(add-to-list list-var element &optional append compare-fn)
Add element to the value of list-var if it isn't there yet. …
コマンドにバインドされたキーの覚え方は、
- ヘルプ h
- 関数(function) f
3. 変数のヘルプを表示する
ヘルプには、add-to-list 関数の第1引数はリストだと書かれている。
初期設定ファイル (.emacs) の適当な場所で
load-path
と書き、行末で以下のキーを入力。
- C-c C-e
これにより、エコー領域に emacs lisp のライブラリである、ディレクトリ一覧が表示される。ただし、この場合、load-path の接頭辞にある、アポストロフィをとって評価することに注意。
Emacs Lisp プログラミング: リスト処理 によると、
リストの直前に付けた1つのアポストロフィ
'
を クオート(quote)と呼ぶ。リストの直前にこれを付けると、 そのリストに関しては何もせずに字面どおりに扱うことをLispに指示する。 リストの直前にクオートがない場合には、リストの先頭要素を特別扱いし、コンピュータが従うべきコマンドとなる(Lispでは、これらのコマンドを関数(functions)と呼ぶ)。
ソースコード上で、変数のヘルプを見たいときは、
describe-variable
をコマンドを利用する。
変数の上にポイントを移動して、
- C-h v
を入力する。これにより、エコー領域に以下のように表示されたら、RET を押す。
Describe variable (default load-path):
コマンドにバインドされたキーの覚え方は、
- ヘルプ h
- 変数(variable) v
4. キー入力にバインドされたコマンドを表示
関数や変数のヘルプを表示させるためのキー入力に対応したコマンドを知るには、
describe-key-briefly
コマンドを利用する。このコマンドは、以下のキー入力にバインドされている。
-
C-h c
覚え方は、
- ヘルプ h
- コマンド (command) c
4. ヘルプの表示させ方を忘れた場合に備えて
コマンドを忘れてしまった場合に備えて、
describe
だけを覚えておく良い。
1 [III[名]([副])/wh-節/wh- to do](人に)…を(文字・言葉で)述べる, 記述する, 表現する((to ...)). ⇒DEPICT[類語]
describe an event
事件を描写するdescribe ... to a person [=describe to a person ...]
人に…を説明するDescribe to me how the accident happened.
その事故のてんまつを私に話してください(▼×Describe me how ... とはいわない).
M-x describe を入力したら、Tab キーを押すと、コマンドの候補が表示される。
describe という単語すら、忘れることがあるので、
- M-x help
により、ヘルプが表示されることだけは覚えておくこと。
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