1. Inkscape のベクタ-イメージを、他のアプリで利用したい
Inkscape で作成したデータはベクタ形式。どれだけ拡大しても、なめらかな曲線で表示される。この形式のデータを他のアプリで利用したい。
2. Inkscape のデータを LibreOffice, OpenOffice で読み込む
Inkscape で作成したデータを LibreOffice, OpenOffice で読み込みたい場合、Inkscape でデータを保存するときに、
OpenDocument drawing (.odg)
を選択する。
ただし、日本語のファイル名は文字化けをした。保存先が日本語を含むフォルダだと保存できない。そのため、c: の直下などを保存先にすると良い。
LibreOffice, OpenOffice で編集
データを編集したい場合、OpenOffice Draw で開いた後、
- 画像を右クリック > グループ解除
により、要素を変更することができる。
保存形式は XML
OpenOffice のデータの保存形式は XML をベースとしている。
OpenDocument – Wikipedia によると、
XMLをベースとしたオフィススイート用のファイルフォーマットである。
… ISO/IEC 26300 として標準規格に認定されている。…
例えば、Microsoft Officeで作成したファイルは、未来永劫にわたってMicrosoft Officeを使用し続けられる保証がない以上、やがて活用することが困難になる状況も想定される。そのため、特定ベンダに独占されないオープンなファイルフォーマット(オープンフォーマット)の要求がおきた。
同じように SVG も XML で記述されている。
Scalable Vector Graphics – Wikipedia によると、
XMLで記述するため、Webブラウザ上で閲覧でき、テキストエディタなどで編集することができる。またハイパーリンクを画像中に埋め込んだり、JavaScriptなどと連携させることもできる。
3. Inkscape のデータを、MS Word で読み込む
MS Word で読み込むためには、Inkscape で保存するときに、
- Encapsulated Postscript (*.eps)
- Enhanced Metafile (*.emf)
を選択する。
activecell epsファイルをOfficeで使用する時の注意 によると、
EPSイメージファイルはMSOfficeの標準インストールで使用できる一般的なフォーマットです
Encapsulated PostScript – Wikipedia とは、
PostScriptをベースとし、バウンディングボックスやプレビュー画像等の他のメディアに埋め込む際に必要な情報を補った画像ファイルフォーマット。
ベクトルデータとビットマップデータの両方を含むことができ、ベクトルデータのみを含むEPSファイルは、画像を拡大しても画質が落ちることはない
MS Word で編集
上記の形式で保存したファイルを MS Word で開いた後、
画像で右クリック > 図の編集
を選択することにより、個々の要素を変更できる。
4. その他
Inkscape でぼかした (blur) 要素は、OpenOffice Draw, Word 共に再現されなかった。
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