1. IMAP で一つのメールアカウントを複数の人で共有
一つのメールアカウントを複数の人(PC)で共有したい。そのためには、プロトコルに IMAP を利用する。
Internet Message Access Protocol – Wikipedia によると、
POP はユーザが利用中のサーバからクライアントにメールをダウンロードし、ダウンロードがすんだメールはサーバから削除することを標準的な利用形態とするのに対し、IMAP はメールをメールサーバ上に保存したまま管理する(RFC 1733 参照)。この特性により、複数のコンピュータから同一アカウントのメールを読む場合に、メールの未読状態等の属性やメールフォルダの構成等が一元的に管理できる利点がある。
IMAP を利用すると、「送信済み」メールも一元管理できる点にメリットがある。
ただし、この方法はメールサーバに保存できる容量が十分にあることを前提とする。また、メールサーバーの容量が無限でない限り、いつか蓄積したメールを削除するか、メールサーバから移動させなくてはならない。
2. 複数の人でメールアカウントを共有したときの運用上の問題点
複数の人でメールアカウントを共有すると、メールの「既読・未読」状態に関して問題が生じることがある。
Thunderbird では、メールの内容を確認するために件名をクリックすると、「既読」状態になる。
例えば、A さんと B さんが一つのメールアカウントを IMAP で共有していたとする。A さんが必ず目を通さなければならない重要なメールを B さんがクリックして開いた場合、メールは「既読」状態となる。これにより、A さんは自分が読んでいないメールを見落す可能性がある。
このようなことを回避するために、メールの「既読・未読」の状態を手動で変更するようにしたい。
3. メッセージを自動的に既読にしない
既読・未読を切り換える方法
メールの「既読・未読」の状態を変更するには、「件名」と「差出人」の間にある丸いマークをクリックする。
緑色だと「未読」で、灰色だと「既読」を表わす。クリックする度に、「既読」と「未読」の状態が切り替わる。
自動で既読にしない設定
手動で「既読・未読」の状態を変更するには、Alt キーを押してメニューを表示し、
- ツール > オプション > 詳細 > 既読と表示 > 既読
において、「メッセージを自動的に既読にする」のチェックを外す。
これにより、自分が担当するメールを手動で既読マークを付け、それ以外のメールは未読のままにしておくことができる。また、「未読」状態ままメールの内容を確認することができる。自分の担当ではないメールを誤って「既読」状態にしてしまうこともなくなる。
2コメント:
> 自分が担当するメールを手動で既読マークを付け
それはどうするんですか?
WMMailみたいに「開封/未開封」ボタンはないですよね。
メールの件名付近に、緑色の丸印は見当りませんか?
それが未読で、クリックすると緑色が消え既読になります。
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