2010年6月13日日曜日

Ubuntu 10.04 で WLI-U2-KG54L を使って無線LAN を利用

1. 無線LAN子機が使えない

自分の持っている無線LAN 子機は

Ubuntu 10.04 をインストールした PC で利用しようとしたけれど、無線のランプすら点灯しない。有線による LAN を利用できない環境なので死活問題。 (+_+)

 

2. NdisWrapper を使うとフリーズ

当初、NdisWrapper を利用すれば、使えるようになると思った。

NdisWrapper - Wikipedia によると、

NdisWrapper は、LinuxカーネルWindowsカーネルの一部機能と NDIS API を実装し、無線ネットワークカードに付属する Windows 向けドライバを Linux で使えるようにするフリーなドライバラッパーである。

を参考にして、無線が利用できる Windows Vista 上の VirtualBox にインストールした Ubuntu から、

  • build-essential
  • ndisgtk

オフライン環境の Ubuntu へインストール

しかし、その後、WLI-U2-KG54L を USB に挿し、無線の設定を行うとフリーズ。何度インストールを繰り返しやり直してもダメ。 (o_ _)o~†

 

3. ドライバのリビルドで使えるように

Ubuntu日本語フォーラム / Ubuntu9.10 無線LAN WLI-U2-KG54L 設定 によると、

… WLI-U2-KG54Lの使用チップがZD1211と分かります。
残念ですがUbuntu9.10標準のカーネルではZD1211を使用した子機は使用出来ません。
カーネルモジュールを自前でコンパイルするか、ndiswrapperでWindows用のドライバを使用する事になりますが、どちらを実行するにしてもネットワーク接続なしでは面倒です。
カーネルモジュールを自前でコンパイルするのであれば同じZD1211チップを使っていますので、https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=6714を参考にして下さい。

とのこと。 Ubuntu のバージョンが異なるけれど、

を参考にして、ドライバ zd1211rw をリビルド。

  1. 無線が利用できる VirtualBox 上の Ubuntu で、上記解説中のバージョンが異なるところを読み替え、
  2. make 時にエラーが出たら、その解説も上記に書かれているので zd1211rw.ko を作成。
  3. 念のため Ubuntu を再インストールし、解説で指定された位置へ zd1211rw.ko をコピー。

これで WLI-U2-KG54L を USB に挿したら無線のネットワークを感知してくれるようになった。

ありがたやぁ~ (Θ人Θ)

 

4. StartUp-Manager で起動時のカーネルを指定

追記 (2010.10.29) : メニューより、

  • 「システム > システム管理 > アップデート点・マネージャ」

を利用してアップデートを適用したら、無線LANが利用できなくなった。原因は、カーネルが新しくなったため。Ubutu の起動時に、以前のカーネルを選択すれば無線LANが使える。

そこで、「Ubuntu ソフトウェアセンター」 より StartUp-Manager をインストール。

メニューより、「システム > システム管理 > StartUp-Manager」 を起動し、無線LAN が動作したカーネルのバージョンを指定した。

 

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