1. 以前はシャープペンシルで本に線を引いていた
昔から本を読むとき、ペンを片手に「重要だ」と思うところに、線を引く習慣がある。自分の所有している本を見ると、どこまで読んであり、どこを読み飛ばしているかが一目瞭然。
「本に、書きこむことはしたくない」
と思う人もいるようだが、本は読んだ跡があってこそ、価値が高まる。後で、再び読む価値が出る。
当初、本に書き込むためのペンは、「シャープペンシル」だった。シャープは黒の一色しかない。そのため、線を引くとき、引く内容によって、
- 重要だと思うところは、「濃い線」
- 少し重要だと思ったところは、「薄い線」
- 「注意をしたい内容」は「波線」
とした。一見して普通の線と区別できるようにしたり、線の形状も工夫した。
しかし、さすがに黒一色では限界がある。重要だと思うことがたくさんあるページでは、ほとんど線が引かれることになり、線を引いた意味がなくなる。時間が経過してから、同じページを見ても、結局全部を読むことになる。
2. 線を引くために4 色ボールペンを使うことにした
あるとき、
「三色ボールペンを活用して情報を整理する」
という内容の本が紹介されているのを目にした。本の内容を、読んだことはない。
このタイトルを見たとき、
「本を読むとき、シャープの変わりに、三色ボールペンを使ったらいいかも。」
と思った。
では、今まで、なぜシャープのみにこだわってきたのだろう?理由は、本に、ボールペンで書き込むことに抵抗を感じていたため。
「シャープで引いた線なら、いざとなったら消せる」
という妙な安心感があった。しかし、実際に消したことは、ほとんどない。
今では、本を読むとき、ボールペンを片手に読むのが癖になった。ボールペンがないと、何となく本を読む気がしない。もし、本を読んでいて、重要だと思ったところに線を引けなかったら、もう一度読むのが面倒くさい。
TOMBOW の REPORTER 4
最近使っているボールペンは、TOMBOW の REPORTER 4 。
このボールペンの特徴は、芯を出すスイッチの形が、色ごとに違っていること。これにより、触るだけで何色か判断できる。
多色ボールペンREPORTER|トンボ鉛筆 によると、
ブラインドタッチで選色できる ノックボタンの形が色ごとに異なるので、指先の感覚で色の判別ができます。筆記ミス・選色ミスを低減し、筆記効率が向上します。(特許出願中)
線を引きとき、色を多用するため、この機能が気に入っている。そのため、ボールペンを買うときは、いつもこの製品にしている。
手帳には、REPORTER 4 COMPACT が最適
最近では、ミニサイズの REPORTER 4 COMPACT も発売された。
グリップがラバーではないので、最初扱いづらかった。しかし、今では慣れて、逆にラバーの方がベタつく感じがして、あまりいい感触と感じない。また、コンパクトであるため、ペンの重さを感じることがない。久しぶりに、普通サイズの REPORTER 4 を使うと、重心の位置が違い、書きずらい。
コンパクトなので、手帳との相性も良い。
3. 色を使い分ける際の工夫
自分は、本に線を引くとき、色ごとに意味を考え、使い分けている。4 色 (赤、青、緑、黒) という限られた色で、複数の意味を表現しなければならない。「色」と「意味」に、明確な対応付けをしているものもあれば、微妙なグレーゾーンもある。
普段、色付けをしているとき、既に体に染み込んでいるルールが自動的に適用される。意外なことに、
「どういう意図で、線の色分けをしているのか?」
と問われても、すぐには答えられない。
そこで、自分がどのような色分け方略をとっているのか、整理をしてみた。
まず、大きなルールの枠として、色に対して「順位」を持たせている。おおよそ次の通りだけれど、例外もある。
赤 > 青 > 緑 > 黒
この色の順位と、以下の 3 つの視点を組み合わせて、色分けをしている。
- 重要性
- 具体的な例示
- 並列の関係
以下、具体的に述べる。
a. 重要性
「重要性」については、
「とても重要だ」
と思ったところに、赤色で線を引く。
「やや重要だ」
と思ったところは、青色と、以下続く。
このため、本の中で重要なことが述べられているところは、カラフルになる傾向がある。単独で赤色が存在するのではなく、重要な文に続いて、さらに重要な文が続くと、それに伴って「赤、青、緑」と、線がその近辺に引かれる。
目立つので、後になって本をパラパラとめくるだけで、重要な箇所に簡単に辿りつける。
色の「濃さ」も重要性を表わす指標となる。特に、二度目に本を読むとき、重要だと思って線を引いた文中に、キーワードとなる単語がある場合、その線を太くする。また、重要かどうか今一判断ができないけれど、何となく気にかかるものに対して、細くて薄い線を引いておく。
b. 具体的な例示
「具体的な例示」とは、文章の中の説明で、「例示」として表現されている箇所に対して、緑色の線を引く。
本を読んでいると、抽象的に書かれている文の前後には、具体的な「例」が書かれていることが多い。物事を考えるとき、抽象的な思考の前には必ず具体的な事柄が先行する。具体的な例が伴わない抽象的な文は、理解をすることが難しい。
そういった点から、具体的な例を浮び上がらせ、後で理解しやすいようにするために、赤色とは対照的な緑色を使うことにしている。
一つ注意しなくてはいけないのは、「重要性」の軸において、緑色の線を引いた文が「具体的な例示」であるとは限らないこと。緑色の線を探せば、必ずしも具体例が書かれているわけではない。しかし、線を引いてみるとわかるが、「重要性」の軸において、緑色の線を引く対象は「具体例」であることが多い。
c. 並列の関係
「並列の関係」とは、説明を読んでいて、見慣れない言葉が羅列してある場合、言葉の区切りを明確にするために色を変え、線を引く。多くの場合、線を引く距離が短かく、「赤 ~ 黒」の4色を使う。このため、「重要性」によって付けた線とは異なることが、一目見てすぐにわかる。この場合、色は順序を表わす意味が薄れ、区別するためにのみ用いる。
ちなみに、並列の関係を表わすのに、色を使わず、同色で、線の頭に「丸印」を付けることによって、区別する場合もある。
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