1. 画像の不必要な部分を透明にしたい
画像の一部をくり抜き、背景を透明にしたい。くり抜いた画像は、他の画像に合成するために使う。
そのためには、
- 対象の画像に「アルファチャンネル」を追加し、
- 不必要な部分を選択し、
- 削除する。
例えば、以下の画像から、背景の白色の部分を削除し、
背景を透明にしたい。
2. アルファチャンネルは透明度に関する成分
a. 色とは別の情報
アルファチャンネルとは 「αチャンネル」 (alpha channel): - IT用語辞典バイナリ によると、
コンピュータで処理される画像データは、RGBカラーモデルと呼ばれる色情報によって表現されており、ピクセルごとに赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)のデータ領域(チャンネル)を持っている。ここに透明度の情報であるアルファチャンネルを加えることで、半透明の色彩の表現が可能になっている。
RGB に A(アルファ)を加えて、RGBA と呼ぶことがある。
… 同様の表色系に「RGBA」というものもある。これは赤 (Red)、緑 (Green)、青 (Blue)、アルファチャンネル (Alpha) の略である。RGBAはカラーモデルとしてはRGBと異なるものではないが、異なる表現法である。アルファチャンネルは透過(透明度)を表現するもので、画像合成などに使われる補助的なデータである。
b. チャンネルはグレースケールで表現される
透明度はグレースケールで表現される。
GIMP (GNU 画像編集プログラム) > 用語集 によると、
アルファチャンネル レイヤーのアルファ チャンネル はレイヤーと同じ寸法のグレースケール画像であり、 透明度の表現を担っています。 各画素ごとに灰色濃淡 (0 から 255 の値) がその画素の アルファ 値を表します。 アルファチャンネルはレイヤー上に半透明な領域も表現できます。 そういうわけで背景レイヤーは初期状態ではアルファチャンネルなしとなっているのです。
チャンネルダイアログで表示されるアルファチャンネルは、 すべてのレイヤーを統合した最終的なアルファチャンネルであるといえます。
アルファ アルファ値は画素の透明度を示します。 赤・緑・青の各値とは別に画素にはアルファ値があります。 アルファ値が低くなるにつれその画素の色の可視度が強くなります。 アルファ値が 0 の画素は完全透過します。 アルファ値が 255 の画素は完全不透明です。
つまり、アルファチャンネルでは、色の濃さと同じように、透過している度合いが濃さで表現される。
アルファチャンネルの「チャンネル」の意味は、透過度を表現する情報を見るための手段を表す。RGB の各成分をみるための手段もチャンネルと呼ばれる。
チャンネル チャンネルとは画像の何らかの成分のことです。 つまり RGB 画像では赤・緑・青ときどき透明度 (アルファ値) の各成分がこれにあたります。
チャンネルはそれぞれが画像と同じサイズのグレースケール画像なので、 どれも同数の画素 (ピクセル) でできています。 このグレースケール画像の画素はひとつひとつが 0 から 255 の範囲の値をとる容器といえます。 その値の意味を定めるのがチャンネルの種類です。 つまり RGB (赤・緑・青) 色型式での R-チャンネルとはおのおのの画素に収められた赤色だけをまとめたものであり、 選択チャンネルとは画素がどの程度の強度で選択されているかを表す値になり、 アルファチャンネルでの値は相対する画素の透明度を表すのです。
3. 画像にアルファチャンネルを追加し、不必要な部分を削除
a. アルファチャンネルの追加
- 「レイヤー」ダイアログを表示する。
- 対象のレイヤーで右クリック > アルファチャンネルの追加
を選択する。
b. 選択と削除
この例では、透明にしたい背景は全て白色。そのため、ここでは「色域を選択」ツールで背景の白を選択し、Delete キーを押す。
これにより、選択された場所は透明になる。
ポイントは透明にしたい背景を選択する方法。例えば、複雑な形を素早く選択するには「電脳はさみ」ツールを利用する。
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