2012年5月20日日曜日

Photoscape でお手軽にレトロな写真へ加工する (2) - 全体の微調整を行う

Photoscape でお手軽にレトロな写真へ加工する (1) のつづき

1. 色合いの調整

前回は、Photoscape の「フィルム効果」と「フレームの取り付け」により、レトロな感じのする写真へ加工した。2回クリックするだけのお手軽な方法だった。

今回は、少し画像を調整することにより、よりレトロ感のある画像に変換する。そのために、以下の6項目を行う。

  1. 色合いの調整
  2. 輝きの調整
  3. 明るさの微調整
  4. 周辺を暗くする
  5. ノイズ
  6. 周辺をぼかす。

最初に、色合いの調整を行う。

  • 「ホーム」タブの「明るさ,カラー」のセレクトボックスより、「カラーカーブ

を選択。

img_0165_thumb1

「カーブ」ダイアログが開いたら、「カラー」タブが選択されていることを確認する。以下では、赤色、黄色を強調した。

agfa_thumb8 色を調整する前の画像  
agraAka_thumb1 img_0163_thumb Red のみ選択し、直線を左上に移動させる。
agraKiiro_thumb2 img_0164_thumb Red と Green のみ選択し、直線を左に移動させる。

 

2. 輝きの調整

次に、輝き具合を調整するには、

  • 「ホーム」タブの「ブルーム」

をクリック。(▼ ではない。)

img_0165_thumb3

「ブルーム」ダイアログが表示されたら、「種類」を3種類の中ら選んで適用する。

以下のように、「標準モード」「濃淡モード」「明るさモード」では、色合いが違う。

akarusa_thumb2

標準モード

noutan 濃淡モード

akarusa2_thumb2

明るさモード

ただし、これも写真により、適したモードが異なる。

 

3. 明るさの微調整

前回利用したフィルム効果のフィルタを適用する前に、画像の明るさを調整し、鮮やかな色合いにしておく。その後、フィルム効果を適用すると、単にフィルム効果を適用したときとは色合いが違ってくる。

original_thumb2 元の画像
akarusa_thumb3 明るさを微調整

akrusaAgfa_thumb1

フィルターより、フィルム効果 agfa を適用。
Agfa高_thumb 左の写真は、フィルム効果 agfa のみを適用。上の写真ほど鮮やかではない。

明るさを微調整する操作は、以下のように行った。

  1. 「ホーム」タブより、「明るさ,カラー」をクリック。(▼ ではない。)
  2. 「露出」と「ガンマ輝度」を少し高くして、明るくする。
  3. 「彩度」を上げて、鮮やかにする。
  4. 「コントラスト」を上げて、色合いを強調。

img_0168_thumb

ただし、ほんの少しの設定の違いで色合いが大きく変わるので、少しずつ調整するのが良い。

 

4. 周辺を暗くする

写真の周辺を暗くするには、

  • フィルター > Vignetting > Vignetting

を選択する。

ダイアログが表示されたら、左上の形を選択し、レベルを調整して適用する。

img_0169_thumb[1]

これにより、薄っすらと周辺が黒くなる。

vignetting_thumb

5. ノイズ

フィルター > ノイズを適用する。

noise_thumb

レベル 20

noise_thumb[2]

レベル 25

これにより、画像がざらついた感じになり、ほんの少しだけ色合いがハッキリとする。加工する前の画像と比較すると、かなり印象が変わった。

original_thumb
original_thumb2[1]

 

6. 周囲をぼかす

最後に、写真の周囲をぼかす。

  • フィルター > 領域(フォーカス外)

を選択。

表示されたダイアログで、

  1. 「ぼかし」を選択
  2. ぼかさない「中心点」を右の画像で決める。
  3. 「レベル」「サイズ」「フェザー」を調整。

img_0170

これにより、より柔らかく、絵画的な印象となる。

bokashi

bokashi