1. POP アカウントを共有する場合、「送信済みメール」を共有できない
Thunderbird を利用して、一つのメールアカウントを複数の人で共有している場合、IMAP プロトコルを利用すれば「受信メール」と「送信済みメール」を共有することができる。
しかし、POP アカウントしか利用できない場合だと、「送信済みメール」を共有することはできない。送信したメールは、メールを送信した PC の「送信済みフォルダ」に保存される。
このため、送信メールを一元的に管理ができなくなる。
2. メールを送信するとき、BBC に自分宛てのアドレスを入力する
これに対処するための苦肉の策は、
メールを送信するときに、自分宛にも BBC でメールを送信しておく
こと。ただし、メールを送信する際、毎回、手動で自分宛てに BBC を指定するのは面倒。また、BBC に自分を指定することを忘れてしまうこともありうる。
そのため、メールを作成したときに、自動的に BBC に自分のメールアドレスが挿入されるようにしたい。
送信控えの設定
メールを作成するときに、BBC に特定のメールアドレスが入力された状態にするには、
- Alt キーを押してメニューを表示 > ツール > アカウント設定
- 対象のアカウント > 送信控えと特別なフォルダ > 送信控え
において、「次のメールアドレスを Bcc に追加する」に自分宛てのメールアドレスを入力する。
この設定をしておくと、メールの作成・返信を行うと、自動的に設定したメールアドレスが Bcc に追加される。
3. 自分宛てのメールをフィルタでつかまえる
次に、メールアカウントを共有している各々の PC において、Thunderbird のフィルタ設定をしておく。
フィルタの動作は、
差出人が自分の場合、「送信済みメール」に移動する
設定とする。そのためには、
- Alt キーを押してメニューを表示 > ツール > メッセージフィルタ
- 新規作成ボタンを押し、下図のフィルタを作成する。
- 条件 : 「差出人」「が次と一致する」「自分宛てのメールアドレス」
- 動作 : 「メッセージを移動する」「自分宛てのメールアドレスの送信済みフォルダ」
フィルタのエクスポートとインポート
一つの PC でフィルタを作成したら、アドオン Thunderbird Message Filter Import/Export Enhanced を用いて、フィルタを書き出し、他の PC でフィルタを読み込む。
- cf. Thunderbird のフィルタを共有するためにアドオン Thunderbird Message Filter Import/Export Enhanced で設定をエクスポート・インポート
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