2011年1月23日日曜日

PC の音声出力に対してリアルタイムにイコライザーをかける - VSTHost とASIO4ALL

PCに接続するスピーカーの比較」のつづき

1. Windows における USB スピーカーの音質の設定

USB スピーカー「Olasonic TW-S7」の音は良いけれど、普段使いでは高音域が耳につく。

コントロールパネル > サウンド > 再生 > 音の明瞭化」で設定できる項目は限られており、高音域を抑えるためにイコライザーをかけることができない。

CropperCapture[37]

USB スピーカーに出力する前に、Windows から出力される音声をつかまえて、エフェクトをかけるツールはないのだろうか?

CropperCapture[41]


 

2. 設定の概略

Windows の音声にエフェクトをかける方法は下図の通り。

CropperCapture[24]

簡単にまとめると、

  1. 「ステレオミキサー」を有効にする
  2. 音声の出力先を「ステレオミキサー」と同じ「サウンドデバイス」のスピーカーに設定
  3. エフェクトをかけるための環境に、プラグインとしてイコライザーを導入
  4. 上記環境で、入出力の関係を「ステレオミキサー」から USB スピーカーへと設定

… とは言ったものの、細かいことはよく分からず、適当に設定をしたらイコライザーをかけることができたという程度なので、設定が妥当なのか分からない。 (+_+)

 

3. ステレオミキサーの有効化

  • コントロールパネル > サウンド > 録音

において右クリック  > 「無効なデバイスの表示」 をチェック。

ステレオミキサーを右クリックして有効にする。自分の PC での名称は `SoundMAX’ だった。

CropperCapture[27]

このステレオミキサーの プロパティ > レベル の「ステレオミキサー」の値を適当に大きくしておく。

 

4. 再生デバイスの設定

次に再生デバイスを USB スピーカーから変更する。

  • コントロールパネル > サウンド > 再生

において、上記ステレオミキサーと同じサウンドデバイスのスピーカーを既定値に設定。先ほど述べたように、自分の PC では `SoundMAX‘ 。

CropperCapture[28]

 

5. VSTHost

音声にエフェクトをかけるための環境としては VSTHost を利用する。

先ほどの全体図と自分の環境を対応させると、以下のようになる。

CropperCapture[26]

VSTHost のメニューより「Devices > Wave...」。入出力のデバイスを設定。

  • Input port : MME: ステレオミキサー (SoundMAX Int
  • Output Port: MME: スピーカー(4-USB Audio DAC

CropperCapture[29]

ただし、自分の PC では 「DS: ステレオミキサー、スピーカー」 を選択した場合は音が出なかった。

加えて、メニューの File >

  • AutoSave PlugIn Banks
  • AutoSave Performance

にチェックを入れておく。

 

優先度の設定

VSTHost の優先度を設定しておく。これは、自分の環境に合わせて調整した方が良い。

  • メニューより、Engine > Configure… > Priorities

Process : High, UIThread: Above Normal, Audio Thread: Above Normal としておいた。

img_0055

優先度が高いと、他のアプリケーションに影響を与える。また、逆に Normal だと音が飛ぶことがある。

 

6. イコライザー (プラグイン) の設定

イコライザーは VSTHost のプラグインとして、「Free VSTe Plugins 《VST Effects イコライザー・フィルター》」 で紹介されていた TENTION Digital Audio の 「TDAe EQ2008S」 を使った。 理由はシンプルで使いやすそうだったから。

Download the latest Version より最新のものをダウンロードして解凍すると、以下の DLL ファイルが見つかる。

  • TDAe EQ2008S.dll

VSTHost においてメニューの File > New Plugin… より上記 DLL を指定して読み込む。(もしくは D&D)

下図のようにイコライザーを配線する。

CropperCapture[30]

パラメータを編集するために、プラグイン右上のアイコン CropperCapture[30][5] をクリック。

左右パラメータの値を同じ値に設定するために、中央右の `LINK’ ボタンを押した後、適当にイコライザーを調整した。

CropperCapture[31]

 

7. ASIO4ALL で音声の遅延を改善

これで一応音声にイコライザーをかけることができるようになった。しかし、動画を見ると音声が映像に対して遅れている。これを改善するための規格が ASIO 。

【テクニカル用語】ASIOドライバって何? - [DTM・デジタルレコーディング] All About によると、

このASIOというのは「アジオ」と読むのですが、正確には
Audio Stream Input Output の略で、オーディオドライバの規格なのです。...

Windowsでは従来よりMMEドライバ、DirectSoundドライバという2つが存在していました。
MMEドライバというのは、Windowsのごく標準のドライバを指しており、コントロールパネルのマルチメディアを開いて扱える通常のオーディオドライ バのことを意味しています。このMMEというのはMultiMediaExtentionの略であり、もうあまり聞かなくなりましたが元々は Windows3.0時代にWindowsの拡張用として登場したマイクロソフトの規格なのです。
またDirectSoundドライバはその後に登場したDirectXという一連の技術の中のDirectSoundに対応しているドライバです。さらに、現在のWindowsではWDMドライバというものも登場しており、ちょっと複雑な状況にあります。

PCオーディオを始めよう(その1)~「オーディオインターフェイス」を用意しよう!
PC が扱う音楽ファイルには様々な種類があります。しかし、実際にPCを操作していてその様な違いを意識することはほとんどありません。何故な ら、Windowsでは音声データは全て「カーネルミキサー」と呼ばれるところを通過するように設計されていて、その「カーネルミキサー」においてビット 数やサンプリングレートの違いなどを吸収しているからです。 ...
基本的にPCは音楽再生に特化したツールではありません。ですから、「カーネルミキサー」に音楽再生にも耐えられるほどのクオリティを期待するの は無理です。... PCオーディオを志すものにとっては、「カーネルミキサー」はどんなことがあっても迂回しないといけないのです。
... その心強い味方が「ASIOドライバー」と呼ばれるものなのです。...
何をするのかと言えば、... Windowsの「カーネルミキサー」をパスして、音楽のデジタル情報を速やかにパソコンの外に送り出してくれるということに尽きます。

この ASIO という規格に対して、ASIO4ALL というものがあり、

ASIOドライバーのないオーディオインターフェイスをASIO対応にできるソフト。WDMドライバーで動作しているオーディオインターフェイスを、ASIOドライバーで動作させることが可能。

(窓の杜 - asio4all より)

ということで、ASIO4ALL - Universal ASIO Driver より ASIO4ALL 2.10 - English をダウンロードしてインストール。

 

VSTHost のデバイスの設定

CropperCapture[32]VSTHost のメニューにおいて、再び「Devices > Wave...」

  • Output Port: ASIO: ASIO4ALL v2

に変更する。

 

全体として下図のような構成になるのかな?

CropperCapture[43]

 

ASIO4ALL の設定

次に、同じく VSTHost のメニューより「Devices > Asio Control Panel…」

ASIO4ALL の設定ダイアログが表示されたら、右下のレンチのアイコンをクリックして、Advanced Option を表示させる。

下図のように、これまでに設定した入出力のサウンドデバイスを選択。

  • SoundMAX Integrated Digital HD Audio
    • SoundMAX HD Auido I
  • USB Audio DAC

CropperCapture[42]

この設定により音声の遅延がなくなった。音が出ない場合は、一度 VSTHost を再起動すると良い。

以上で Olasonic TW-S7 の高音域を抑えることができるようになった。 ^^

USB スピーカーとヘッドホンに対して VSTHost でイコライザーをかける - 仮想的なサウンドデバイスを利用して」につづく…

追記 (2011.2.11) : ASIO4ALL の設定をして音が出ない場合は、一度 VSTHost で ASIO4ALL を使わないときの設定をし、音が出るのを確認してから再度 ASIO4ALL に戻すと良い。

 

参考サイト

2011年1月19日水曜日

Flash 10.2 リリース候補版を利用 - BSOD を回避できないか?

Flash で動画の再生中にブルースクリーンになることが多い

近頃 2、3日 PC を起動したままにしておくと、ブルースクリーンになる。オーバークロックの設定を見直したり、ドライバの再インストールをしたけれど、何が原因か検討がつかない。 OS は Windows 7 Professional で64bit 。

何の前触れもなく落ちることもあるが、Ustream の動画配信のようにブラウザで Flash を実行中に画面が真っ青になることが多いような気もする。

追記 (2011.4.26) : CPU の温度を見て異常に高いときは、まずは掃除を行うこと。 

 

Flash Player 10.2 のリリース候補版

窓の杜 - 【NEWS】Adobe、次期バージョン「Adobe Flash Player 10.2」のリリース候補版を公開」によると、

「Adobe Flash Player」v10.2では、ハードウェアアクセラレーション技術“Stage Video”を利用可能。ビデオレンダリングの過程全体でGPUのハードウェア支援機能を活用することにより、動画の再生に必要なCPUパワーを劇的に減らし、よりスムーズに動画を再生できるようになるという。

これを使ったら安定してくれるかな?

Adobe Labs より Download plug-in for 32-bit Windows — for all other browsers をダウンロードしてインストール。

Adobe Flash Player のバージョンテスト で確認。

 

Google Chrome で 外部の Flash Player を利用する設定

Firefox はこれで OK 。ただし、Google Chrome は Flash が組み込まれているので設定が必要。

Google Chromeで『Flash 10.2(ベータ版)』を使う方法 : ライフハッカー[日本版]」によると、

Chromeを起動させてから、アドレスバーに「about:plugins」と入力し、右上の角にある「Details」ボタンをクリックします。

about:plugins でプラグインの一覧が表示されたら、「詳細」 を押し、Flash の 10.1 の方を無効にする。(「場所」が Users\ユーザ名\AppData\Local\ … と書かれている方が Chrome に内蔵の Flash Player )

CropperCapture[42]

これでしばらく様子を見てみよう。

追記(2011.2.5) : Google Chrome 9 の安定板がリリースされたら、内蔵の Flash Player ではニコ生で日本語のコメントができなくなった。上記のように内蔵の Flash Player から外部のものに変更することによりできるようになる。ただし、バージョンを上げる必要はない。

 

関連記事

Firefox でページ内検索をするときに複数の候補をハイライト - OR 検索のように

Google で OR 検索をするときは単語を`OR’ で区切る。

ページ内に存在する単語を検索したい場合は Ctrl + F 。しかし、Goolge の OR 検索のように複数の単語をハイライトできない。

ページ内の文字の検索でor検索をしたいのですが... - Yahoo!知恵袋」 によると、

ご使用のブラウザがIEなら
「Googleツールバー」の”強調表示”ボタンを活用されてはいかがでしょうか?
Firefoxなら、
「SearchWP」などの拡張機能で同様に対処できます。

あ~、そういえば SearchWP はインストールしてたんだった。

表示 > ツールバー > カスタマイズ」で検索フィールドの隣に文字をハイライトするためのボタンを配置。

CropperCapture[43]

このハイライト機能を使っていなかった理由は、検索したときに全体の視認性が低下するため。

CropperCapture[45]

しかし、この表示に慣れた方がトータルで検索の効率が良くなるかな。

2011年1月18日火曜日

Google Chrome を安定板に戻したら起動時にエラーメッセージが表示される

Google Chrome のベータ版 を使用していたけれど、一部 Flash の挙動がおかしかったので 安定板 に戻した。

しかし、起動するたびに、

一部の機能が使用できないか可能性があります。別の場所にプロフィールを指定するか、新しいバージョンの Chrome をご使用ください。

とエラーメッセージが表示される。

仕方がないので、以下のフォルダを削除

  • C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data

「Google Chrome の設定 > オプション > 個人設定 > 同期」 を設定することによりインストールしていた拡張機能は戻ったけれど、各設定までは復活しなかった。 (+_+)

PCに接続するスピーカーの比較 - Olasonic TW-S7 と Bose Computer MusicMonitor M2

壊れかけの USB スピーカー

PC に接続するスピーカーは、USB 経由で 2000 ~ 5000 円程度のものを使っている。最初に買った ELECOM は初期不良で電源を付けると焦げくさい臭いがし、コンパクト過ぎたために低音が全くでない。 2 台目のスピーカーはそれよりもやや大きく低音は聞こえるものの、音がこもり音声が聞き取りずらい。最近は劣化によりに左右の音量のバランスが崩れてきた。 (+_+)

音にこだわりたい気持ちは山々だけれど、懐寒く、昔ほど音楽を聴かなくなった今日この頃。オーディオマニアでもないので、値段の張るサウンドボードを載せることも考えていない。できることならお手軽に USB で接続を。

 

Olasonic TW-S7 は評判通り音が良い

USB 接続のスピーカーで評判が良いのは、

実際に店頭で探したら、安価なコンパクトスピーカーのブースから離れ、オーディオコーナの近くで試聴できるようになっていた。

ボリュームを上げると、噂通り音が良い。近くを歩いていた客も立ち止まり振り返る。他の USB 経由のスピーカーとは別格。ストリングやボーカルは透明感があり、低音は伸びやかで無理がなく、音が中央にまとまっている割には全体として立体感がある。

このスピーカーで下の動画を見たら、戦闘機のジェットエンジンの臨場感は圧巻。今まで使っていたスピーカーに比べると値段は高いけれど、次に購入するならこれだと心に決める。

 

長時間聴いていると高音域が耳に辛い
しかし、一つ落とし穴があった。

電器店では、周りがやかましいので結構音量を上げて試聴。それに対し、普段 PC のスピーカーとして使うときはボリュームをそれほど上げない。臨場感あふれるエラー音とか聞きたくないし。 ^^;

設置した当初は、

「さすがに前のスピーカーと違って良い音だ」 ^^

と思っていた。しかし、日常的に使用する音量で長時間 PC を使っていたら、頭が痛くなってきた。自分は頭痛持ちなのでそのためかと思ったけれど、親父とスピーカーの交換をしたら、

「なんか疲れる」 (@_@;)

と同じような感想を持ったようだ。

どうも高音域がキツイようで、当初「クッキリしている」と感じた音が長時間聴いていると耳につく。

CropperCapture[36]コントロールパネル > サウンド > 再生 > 音の明瞭化」の「低音ブースト」にチェックを入れると、全体の音量が少し抑えられ、低音が強調されるが、それでも高音域の尖った感じがどうにもならない。

 

音量の微調整がしにくい

CropperCapture[32]しかも、音量が半端なくでかいため、Windows におけるサウンドのレベルを `1’ に設定しておかないと、小さい音にすることができない。ボリュームのレベルが 1 ~ 100 の範囲であることを考えると、微調整ができないことはイタイ。本体にボリュームのつまみはないし。

特に「ながら作業」をしながら聴く音楽は、思考のテンションと音楽の質に合わせて音量を頻繁に変えるので、これがサッとできないとイライラする。理想はタスクトレイにあるサウンドのアイコンをクリックして、マウスホイールで音量を調整できること。アプリケーションごとに用意されているボリュームを調整するのは面倒。

 

Bose Computer MusicMonitor M2 は自然で柔らかい音は別次元

ところで、うちの親父は音楽好きでオーディオ機器に関心が高く、PC のスピーカーでさえ良いものを使っている。

Olasonic よりも一回り小さく、コンパクトなスピーカーとしては最高峰の部類ではないだろうか。

さすがにこれと Olasonic を比べるのは気が引ける。価格もさることながら、音のキャラクターが全然違う。 Olasonic は中音域の主張が強く、ぐっと前に出る印象を与えるのに対し、この Bose は普通のオーディオスピーカーの音に近く、小さなスピーカーが出す音とは思えないような自然な響きを放つ。 Olasonic はあくまでも PC 用のスピーカーの延長線上にある音の良いスピーカーということを感じざる終えない。音の分解能では敵わない。

しかし、Olasonic がすごいところは、値段が全然違うのに一瞬 Bose のスピーカーよりも音がいいんじゃないかと思わせるところ。例えば、この曲を少し音量を上げて聴くと、目の前で歌っているような臨場感を感じさせてくれる。

 

ボリュームを絞っても自然な音

小さめの音量で比較すると Olasonic は分が悪い。なぜなら、ある音量を境に急に低音が減衰するからだ。逆に音量を上げていくと、

「まだまだもっと行けるよ」

という余裕が感じられる。

どうやらスピーカー固有の得意な音量というのがあるようだ。残念なことに、自分は普段そこまで大きな音で聴かない。 Olasonic が気持ち良く歌い上げるボリュームに合わせられないのが悲しいところ。

これに対し、Bose は小さい音量でも気持ちが良い。例えば、カフェで流れていそうな、

を BGM として流しておくと、その心地良さに思わず にんまり としてしまう。配信されている音質は良くないはずなのに何で?と思う。さすが価格だけのことはあるなと実感。

次回、このまま Olasonic を使い続けるのはしんどいので、イコライザーで高音域を抑える設定を PC ですることに。

PC の音声出力に対してリアルタイムにイコライザーをかける - VSTHost とASIO4ALL 」につづく