1. プリントサーバを使ってなかった理由
随分前に、プリンタを家族で共有するために、プリンタサーバを購入した。しかし、次の理由で、結局使わなくなり、放置。
- 思ったより簡単に設定ができなかった
- 写真の印刷では、直接接続するよりも、耐え難いほど遅かった
ただし、文字中心の文書の印刷は、それほど問題はなかった。
このまま使わないでいるのは、もったいないので、久しぶりに設定することに。
2. 家庭内を無線化する技術は進歩しているけれど、わかりづらい
家庭内のネットワークは、一度設定すると、よほど何かしたいことがない限り、変更することはない。無線LAN の設定を WEP から WPA へ 変更したのが 2009/4 。もう、2年以上も前から、ネットワークの構成に変更はない。
最近の、家庭内のネットワーク化について調べると、今は家電をネットワークに参加させることが、当たり前のように語られている。ハイビジョンを無線で劣化なく見ることができるほどに、無線のスピードが早くなっているとは、全然知らなかった。 (@_@
バッファローのプリントサーバは、新しい機種が発売されてなかった
そこで、プリントサーバに関しても、同様に次々と製品が発売されてるのか確認してみた。
意外だったのは、無線対応のプリントサーバは、新しい機種が出てなかったこと。
USB につなげる汎用的なデバイス
他社では、IODATA が、プリントサーバのような需要に答えるため、net.USB という名前で製品を売り出している。
バッファローで、同様の機能を持った製品を、デバイスサーバと呼んでいるらしい。
- USBがネットワークでつながる 地デジもつなげて楽しめる USB2.0用デバイスサーバー LDV-2UH : LDV-2UH | BUFFALO バッファロー
- (via 地デジや光学ドライブなどのUSB機器も手軽に共有(2010/9/14))
ただし、この製品は、ルータまで有線でつなげるようだ。
USB2.0用デバイスサーバー LDV-2UH : LDV-2UH | BUFFALO バッファロー via kwout
現在では、プリンタ側で、無線でネットワークに繋げる機能がついているものがある。もしかすると、低価格帯のプリンタでも、それが当たり前になる日は、遠くないようにも思える。価格.com で、無線LAN のインターフェイスを持ち、「売れ筋ランキングの高い順」に表示すると、ランキング上位をほとんど占めるというには驚いた。
有線LAN 接続を持っている製品を無線化するデバイス
有線LAN のみ持っているプリンタに対しては、無線子機で、ネットワークに参加させるという形の製品の方がある。こちらの方が、独立したプリントサーバよりも、力を入れているように見える。
今あるプリントサーバを使ってみよう
とにかく、調べてみると、無線関係は、色々新しいものが出ていて、知識がないと、携帯の割引サービス並にわかりずらかった。しかし、プリントサーバ自体は、以前に購入した古いものでも、現役で使えそうだ。
3. プリントサーバの設定の概略
設定は、以下の順に行った。
- PC から、有線LAN で、ブラウザ経由でプリントサーバに接続。
- プリントサーバの設定画面において、
- ファイームウェアの更新
- 暗号化した無線ネットワークに、接続するための設定。
- プリントサーバに、固定した IP アドレスを設定。
- プリントサーバを利用する PC で、プリントサーバの TCP/IP アドレスを指定することにより、プリンタを認識させる。
4. 有線LAN でプリントサーバの設定
まずは、PC とプリントサーバ(LPV3-U2-G54 )を、有線LAN で接続。
エクスプローラーを起動し、ネットワークを選択すると、「その他のデバイス」に、接続したプリントサーバが表示される。ここでは、以前にプリントサーバに `PRINTSERVER01’ と名前を付けたので、そのように表示された。
- プリントサーバのアイコンで、右クリック > デバイスのWebページを表示
を選択。
root でログインすると、プリントサーバの設定画面が、ブラウザで表示される。
ファームウェアの更新
昔のことなので、はっきりと覚えていないが、以前はプリントサーバを介した場合、プリンタの状態がわからなかった。これに対して、
無線LAN対応プリントサーバー「LPV3-U2-G54」が双方向通信対応!(2009年12月02日) によると、
複数のパソコンから印刷することができるプリントサーバー「LPV3-U2-G54」を、無料バージョンアップできる内部プログラム(ファームウェア)を公開いたしました。
このバージョンアップで、インク/トナー残量や紙切れ、トラブルなどの情報をパソコンで確認できるように双方向通信に対応します。
これにより、プリントするデータを、プリンタサーバに投げるだけではなくなるようだ。
また、32bit バージョンの Windows を使っている場合は、以下のことができる。
「LPV3-U2-G54」にUSB接続タイプのプリンターを接続し、パソコン側に専用ユーティリティ『LPV3ダイレクト接続マネージャ』をインストールすることにより、Windows 7(32bit)/Vsita(32bit)/XP/2000で、印刷はもちろん、スキャナ機能およびインク残量チェックがネットワーク経由で可能になります。
従来のプリントサーバで必要だったTCP/IP印刷設定が不要で、プリンタの標準ソフトをインストールした後、物理的な配線の変更を行い、『LPV3ダイレクト接続マネージャ』からプリンタを選択するだけの簡単設定。
(同上より)
家の環境では、Windows 7 64bit があるので、従来通り、TCP/IP の印刷設定をする。
ドライバーダウンロード LPV3-U2-G54 | BUFFALO バッファロー より、ファームウェアをダウンロードし、解凍。
- プリントサーバの管理設定 > ファームウェア更新
において、ファームウェアを更新した。
暗号化方式を変更
昔、プリントサーバを設定したときは、無線の暗号化方式に WEP を利用していた。その後、無線LAN の設定を WEP から WPA へ 変更。そのため、プリントサーバの「無線設定」の「暗号化」において、
TKIP
を選択し、ネットワークに接続するための暗号を入力した。
これで、プリントサーバが、無線のネットワークに接続できるようになる。
プリントサーバの IP アドレスを固定する
プリントサーバの「ネットワーク設定」において、
手動設定
を選択し、IP アドレスに適当な値を入力する。
無線ルータでは、DHCP を利用して、各 PC に IP アドレスを割り当てている。DHCP による、IP アドレスは、番号が小さい順に割り振られる。そこで、他の PC の IP アドレスとバッティングしないように、DHCP が割り当てる範囲のアドレスの中で、番号が大きい値を設定しておく。
ここでは値を 192.168.11.30 とした。
5. プリントサーバを利用する PC で、プリントサーバを認識させる
スタートメニューより、「デバイスとプリンター」を選択。
「プリンターの追加」ボタンを押し、「ネットワーク、ワイヤレスまたは Bluetooth プリンターを追加します」を選択。
プリンタの追加において、「探しているプリンターはこの一覧にはありません」を選択。
「TCP/IP アドレスまたはホスト名を使ってプリンターを追加する。」を選択。
ホスト名または IP アドレスのフィールドに、プリントサーバに割り振った固定 IP アドレスを入力。
デバイスの種類を「Generic Network Card」にする。
プリンタサーバにつないだプリンタは、USB で接続して使用していた。そのため、既にドライバはインストール済みだったため、「製造元」「プリンター」に表示された。表示されない場合は、Windows Update ボタンを押す。それでもだめなら、予め、プリンターのドライバをインストールしてから、再度、一連の設定をする。
ドライバーの使用については、どちらを選択しても良さげ。ここでは、「現在のドライバーを置き換える」を選択しておいた。
プリンターの名前には、プリントサーバを利用していることがわかる、適当な名前を入力。
ついでなので、プリンタの共有もしておいた。これにより、他の PC でプリントサーバの設定をしなくても、この設定をした PC から印刷することができる。
試しに印刷してみると、昔より、レスポンスが良くなった気がする。
Windows XP の場合、以下を参照した。
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