2014年8月7日木曜日

Windows 7 でデフラグ - Auslogics Disk Defrag Free でディスク外周部へ配置

1. Auslogics Disk Defrag Free で効果的なデフラグ

 Windows XP を使っているときは、UltraDefrag でたまにデフラグを実行していた

Windows 7 にしてからは、デフラグをかけた覚えがほとんどない。なぜなら、デフラグが実行されるようにスケジュールされているため。

デフラグメンテーション – Wikipedia > OSごとの注意点 によると、

Windows Vistaでは初期設定で 1 週間に 1 度、デフラグが自動的に起動するように設定されているが、デフラグ実行中はディスクへのアクセス速度が低下するため、マイクロソフトは、コンピュータ使用中はデフラグをオフにすることを呼びかけている[4]

Linux や MacOS X ではファイルシステムの特性上、デフラグをする必要があまりないらしい。

HFS+を採用するMac OS Xでは自動デフラグ機能がバックグラウンドで常時起動しているが、デフラグは少しずつ自動的に行われるため、ユーザーが意識する機会はない。またファイルの前後にあえて空き領域を確保することで断片化が起こりにくいようになっており、アップルはデフラグツールの使用を推奨していない[5]

Windodws には、標準でデフラグツールが付属している。

デフラグ (Windows) – Wikipedia によると、

Windows Vista からマイクロソフトの Core File Services チーム製のツールが収録されている。 Windows Vista/Server 2008/7のディスク デフラグ ツールの仕様[2]は、次のようなものがある。

  • GUIは、Windows 2000/XP/Server 2003のMicrosoft 管理コンソール スナップインによるものではなく、専用のアプリケーションによって提供される。GUI版には、詳細な分析結果を表示する機能がない。
  • NTFSボリューム上にある64MB以上の断片化は、コンソール版で-wを指定しない限り断片化の統計に含まれず、最適化されない。
  • Windows 7で対象のボリュームがSSDとして検出された時を除いて、自動実行される。
  • メタデータをデフラグメントできる。シャドウ コピーに対応する。
  • 優先度が低い設定で実行する。
  • マウントされていない隠し属性のパーティションをデフラグメントできる[3]

ただし、標準のデフラグでは十分に性能を引き出すことができない。

【Windows高速化 新常識3】標準の最適化は高速化には不十分だった!《Windows 7&ネット、高速化7つの“新常識”》 によると、

SnapCrab_No-1252Cドライブの「デフラグ」も高速化の定番です。Windows 7のデフラグ機能は、週に1回、自動実行して断片化を解消してくれます。ただ、断片化の解消だけでは高速化は不十分です。

このソフト(Auslogics Disk Defrag Free(オースロジックス・ディスク・デフラグ・フリー))は断片化の解消に加え、システムファイルをCドライブの高速な部分に移してくれます(…)。さらに、パソコンを使っていないときに自動的にデフラグをしてくれるので便利です(…)。

たまには手動でガッツリとデフラグをかけてみようかな。

 

2. Auslogics Disk Defrag Free の特徴

SnapCrab_No-1256上記の通り、Auslogics Disk Defrag Free は、システムファイルをディスクの先頭部分に配置することによって、高速化を図る。

デフラグメンテーション – Wikipedia > デフラグソフトでの高速化の手法 によると、

ディスク外周部への配置

ハードディスクにはデータがZCAV形式で記録されているため、ディスクの回転速度と記録密度が一定である。ハードディスクの外周部のデータ転送速度は、内周部のデータ転送速度に比べ、高速である。読み込み頻度の高いファイルをディスクの外周部に配置すると、データ転送待ち時間を短くすることができる。

他の特徴は、Vector 新着ソフトレビュー 「Auslogics Disk Defrag」 - スケジューリング機能も備えた、高速・多機能なデフラグソフト によると、

大きな特徴のひとつが処理が高速なこと。「デフラグ実行前に一時ファイルを削除する」「次(指定サイズ)より大きな断片化をスキップする」などのオプションが用意され、一層の処理速度の向上を図ることが可能。デフラグ対象から除外するフォルダ/ファイルを指定することもできる。

速度の向上を目指す一方で、パソコンをより快適に使えるよう、

  • 頻繁にアクセスするシステムファイルをドライブ内でより高速な先頭部分に移動
  • VSS(Volume Shadow Copy Service)を有効にしたボリューム用エンジンによるデフラグ
といった機能も用意されている。

 

3. Auslogics Disk Defrag Free の設定

Auslogics Disk Defrag Free よりダウンロードしてインストールし、起動。

a. ディスク外周部への配置
  • メニューより、Settings > Program Settings… > Algorithms

において、システムファイルをディスクの先頭に移動するために、

  • Move system files to the beginning of the disk

にチェックを付けた。

SnapCrab_No-1265

 

b. 閉じるボタンで最小化。自動的に起動
  • メニューより、Settings > Program Settings… > General

を開く。ウィンドウを閉じたときに、システムトレイに最小化するために、

  • `Minimize to system tray on close

にチェックを付けた。

Windows ログオンしたときに、デフラグが起動するように、

  • Start automatically on Windows logon

をチェックする。

SnapCrab_No-1256

 

c. 大きいファイルは対象としない

デフラグは小さなファイルに対して効果がある。

デフラグメンテーション – Wikipedia > デフラグの効果 によると、

ハードディスクへのアクセス時間は以下の式により求めることができる。

アクセス時間 = 平均位置決め時間平均回転待ち時間データ転送待ち時間

平均位置決め時間平均回転待ち時間は、ファイルの断片数に比例している。 データ転送待ち時間は、ファイルサイズに比例している。

記憶装置全体でのファイルの断片化を少なくすれば、総体としてのファイルアクセスでの平均位置決め動作平均回転待ち動作を減らせるため、読み書きの高速化が期待出来る。ただしデータ転送待ち時間は変化しない。

そのため断片化の解消は、容量の小さいファイルには効果が大きいが、容量の大きなファイルには効果は少ない

  • メニューより、Settings > Program Settings… > Algorithms

で `Skip fragments larger than’ において、10 MB を選択した。

SnapCrab_No-1267

 

d. アイドル状態のときにデフラグ

PC がアイドル状態のときに、自動的にデフラグをかけるために、

  • Settings > Schedule

を選択し、Defragment automaticaly を選択する。

How ofen? は、When PC is idle * を選択し、1minutes を選んだ。

SnapCrab_No-1264

ところで、デフラグをどの程度の頻度でかけるのが良いのか分かっていない。

デフラグメンテーション – Wikipedia > HDDでの断片化 によると、

デフラグメンテーション処理自体も連続的な読み書き動作をディスク装置に求めるため、ディスク装置の寿命を縮める可能性があり、どの程度の断片化でデフラグを行うべきで、行うべきでないのかといった点で信頼できる実験データなどは知られておらず、おおむね経験則に基づいて実行されている。

今回は、大きなファイルを対象外として、小まめに自動的にデフラグが実行する設定で様子を見ることにした。

 

e. シャドウコピーの設定

シャドウコピーとは 【 shadow copy 】 〔 シャドーコピー 〕 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典 とは、

OSの記憶装置管理機能の一つで、特定の時点におけるファイルの複製を自動的に作成し、専用の領域に保管する機能。また、そのような機能によって保存された、ある時点のファイルのコピー。

Auslogics Disk Defrag Free では、VSS(Volume Shadow Copy Service)を有効にしたボリューム用エンジンによるデフラグを行える。

  • メニューより、Settings > Program Settings… > Algorithms

において、`Defragment in VSS compatible mode’ にチェック付けた。

SnapCrab_No-1252

 

f. デフラグの前に一時ファイルを削除する

追記(2014/9/20): メニューより、Settings > Program Settings… > Algorithms において、`Delete temporary files before defragmenting’ にチェックを付けた。

 

4. デフラグの実行

手動でデフラグと最適化を行うには、メイン画面で対象のドライブにチェックを付け、Defrag & Optimize (slower, use once a week) を選択する。

SnapCrab_No-1258

 

5. アップデートするとき、不必要なアプリケーションをインストールしない

インストールしたバージョンは 4.2.0.0 だった。

SnapCrab_No-1258

アップデートするために、メニューより Help > Check for Updates を選択すると、新しいバージョンをダウンロードするためのページが表示される。

このとき、不必要なアプリケーションがインストールされないために、`No I just want to update my program’ ボタンをクリックする。

SnapCrab_No-1260

また、Setup プログラムを実行したとき、`Free Auslogics Search Offer by Spigot’ において、Custom install (advanced) を選択し、各チェックボックスを外す。

SnapCrab_No-1262

これで最新バージョンである 4.5.4.0 にアップデートされた。

SnapCrab_No-1263

2コメント:

匿名 さんのコメント...

ttps://www.youtube.com/watch?v=-JRrtdvQ4yw&html5=1&hd=1
> [音フェチ・ASMR]HDDをデフラグしてみた(HDD Defrag) - YouTube
> 2017/03/14 に公開
> 押入れに転がっていた3.5インチHDDにマイクを取り付けてデフラグしてみました。
> 長丁場ですが(1時間ほど)、
> 開始から終わりにかけて、音が少しづつ変わってくるのがわかると思います。
> デフラグってwindows7あたり?から味気ない表現になって残念だなーと思っていたのですが、
> 今回、懐かしのグリッド表示タイプのソフト
> (Piriform Defraggler)
> を見つけたので、それを撮りました。
> 個人的に、
> デフラグの画面って焚き火みたいな感じに似ていて、
> いつまでも見続けられます…

匿名 さんのコメント...

ブート最適化
ドライブ最適化
空き領域の統合
C:¥Windows¥System32¥Defrag.exe -c -f -h -u -v -w -B
C:¥Windows¥System32¥Defrag.exe -c -f -h -u -v -w
C:¥Windows¥System32¥Defrag.exe -c -f -h -u -v -w -x

https://ja.wikipedia.org/wiki/NT_File_System
> NT File System - Wikipedia
> NT File System (NTFS) とは、Windows NT系の標準ファイルシステムである。
> 欠点
> フラグメンテーション(断片化)
> FATよりは軽度とされたそのフラグメンテーションの実体は、
> Diskeeperのレポート機能などによって一般に知られるようになった。
> Windows 2000からNTFS対応のデフラグ ツールがWindowsに標準搭載された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B0_(Windows)#Windows_Vista/Server_2008/7
> デフラグ (Windows) - Wikipedia
> Windows Vista/Server 2008/7
> Windows Vista からマイクロソフトの Core File Services チーム製のツールが収録されている。
> Windows Vista/Server 2008/7の
> ディスク デフラグ ツールの仕様は、
> 次のようなものがある。
> GUIは、
> Windows 2000/XP/Server 2003のMicrosoft 管理コンソール スナップインによるものではなく、
> 専用のアプリケーションによって提供される。
> GUI版には、詳細な分析結果を表示する機能がない。
> NTFSボリューム上にある64MB以上の断片化は、
> コンソール版で-wを指定しない限り断片化の統計に含まれず、
> 最適化されない。
> 優先度が低い設定で実行する。
> Windows 8
> フラッシュストレージに対し
> (これはデフラグメンテーションではなく、
> フラッシュストレージをより効率良く利用するための操作である。)
> SSD、シン・プロビジョニング ストレージ、マウントしたVHD/VHDXファイルの
> 空き領域に対してTRIM(英語版)が実行される。
> 「ドライブのデフラグと最適化」に改称

↓マイクロソフトのサポート
https://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/win7_tips29.aspx
> コマンド ラインから詳細を制御しながら最適化を実行する
> Windows 7 では、
> 管理者特権で実行しているコマンド プロンプトから、
> コマンドライン デフラグ ツール Defrag.exe を使用すると
> 詳細を制御しながら最適化を行えます。
> Defrag.exe のオプションは、次のとおりです。
> */C: コンピューターのすべてのローカル ボリュームを最適化します。
> */X: 空き領域を統合します。
>   今後、ファイルが断片化することを抑えられます。
> */H: 処理を既定の優先度 (低) ではなく、
>   通常の優先度で実行します。
> */U: 画面上に処理の進行状況を出力します。
> */V: 詳細モードで実行します。詳細情報や統計情報を追加で提供します。
> 出典: Mitch Tulloch、Tony Northrup、Jerry Honeycutt、Ed Wilson、Windows 7 Team
> 共著『 Windows 7 Resource Kit (英語)』(Microsoft Press、2009 年)