1. プロファイルが壊れた
誤って Firefox の「プロファイル」を削除してしまった。 (+_+)
Firefox を起動しようとすると、以下の表示がされる。
あなたの Firefox プロファイルを読み込めませんでした。プロファイルが存在しないかアクセスできません。
複数のプロファイルを使い分けているので、この機会に「プロファイル」を整理することにした。
2. プロファイルをオンラインストレージ上に移す
通常、「プロファイル」フォルダは、
に存在する。このフォルダを含むフォルダをオンラインストレージ上に移すことにした。これで PC が突然壊れた時に対処できる。また、他の PC とプロファイルを共有できる。
a. Amazon Cloud Drive を利用
オンラインストレージとして、Amazon Cloud Drive を選んだ。Dropbox は残り容量が少なくなってきし、 N ドライブは撤退してしまう。将来消えてなくならないだろうサービスを利用するのが無難。
b. フォルダを移動した後、シンボリックリンクを張る
オンラインストレージに移動するフォルダは、プロファイルフォルダを含む、
Firefox を終了してもフォルダを移動できない場合、Unlocker でロックしているプロセスを特定し、ロックを解除する。
フォルダを移動した後、%APPDATA%\Mozilla があった元の位置から移動したフォルダへ、Link Shell Extention でシンボリックリンクを張る。
この後、Firefox を起動して問題ないか確かめる。
3. 「プロファイル」フォルダのみ移動したい場合
もし、 %APPDATA%\Mozilla を移動してアプリケーションに問題が出るなら、プロファイルフォルダ
のみ移動する。ただし、この場合、Profiles.ini も移動してシンボリックリンクを張りたかったが、プロファイルを Firefox が認識できなかった。
そのため、Profiles.ini は移動せず、設定を編集する必要がある。
a. 「プロファイル」に関する設定 – Profiles.ini
Firefox で「プロファイル」を指し示すための情報は、
で管理されている。Firefox を初めて起動したときや、プロファイルマネージャで新しいユーザーを作ったときに、情報が書き込まれる。
b. 新規プロファイルを作成する場合
プロファイルマネージャを起動し、新しいプロファイルを作成した。その際、Amazon Cloud Drive 上のフォルダを指定。これにより、Profiles.ini に以下の設定情報が書き込まれる。
[Profile4]
Name=プロファイル名
IsRelative=0
Path=C:\Users\ユーザ名\Cloud Drive\programs\firefox\profiles\プロファイル名
Default=1
プロファイルに書き込まれる内容は、Firefoxの設定情報をバックアップする - @IT によると、
[General]
StartWithLastProfile=1
[Profile0] ……プロファイル番号「0」
Name=default ……プロファイル名「default」
IsRelative=1
Path=Profiles/f3f82ozu.default ……プロファイルの保存フォルダ
Default=1 ……デフォルトで読み込まれるプロファイルの場合は「1」
IsRelative は、プロファイルがあるフォルダの位置を相対パス、または絶対パスで指定しているか示す。
プロファイル - Mozilla Firefox まとめサイト によると、
プロファイルフォルダをFirefoxフォルダの外に移動する場合、「IsRelative=1」を「IsRelative=0」に変更する必要があります。
IsRelative=0にした場合、パスの区切り記号はWindowsなら「\」でなくてはいけません。「/」では駄目です。
今回は絶対パスで指定しているので、IsRelative=0 とする必要がある。
c. 既存のプロファイルを移動する場合
既存の「プロファイル」フォルダを移動したい場合は、
- 「プロファイル」フォルダを移動
- 手動で Profiles.ini の内容を書き換える。
プロファイルマネージャを起動し、新しいプロファイルを作成し、移動先のフォルダを指定することでも既存のプロファイルを移行できた。
d. Flash Player への影響
「プロファイル」フォルダを移動したことにより、Flash Player を利用した一部のアドオンが正常に動かなくなったた。そこで、Flash Payer の設定において、「プロファイル」フォルダを「信頼されている場所」に指定した。
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