1. 無料体験の期間だけ利用したい
Amazonプライム無料体験 の「当日お急ぎ便」が役に立った。
年末にキーボードが壊れてしまい、どうしてもすぐに代わりものが必要になった。注文したら早く届けてくれるサービスはありがたい。
しかし、年会費 3,900 円は高い。そのため、無料期間だけ利用することにした。ただし、無料体験に申し込み、何も設定しないと、自動的に会員登録され、支払いが発生するので注意。
無料で誘い、自動で有料に移行するサービスには気をつけたい。
2. 自動的な会員登録を無効にする
無料体験だけに設定したい場合は、最初に Amazon にアクセスし、
を表示する。アカウントサービスの項目は多いので探しにくい。(+_+)
「会員情報」の欄に、以下の注意書きがある。
お客様の無料体験資格は2013/1/XX にAmazonプライム会員に自動的に移行され、¥ 3,900が請求されます。
自動的に会員登録されないためには、「会員登録しない」ボタンを押す。
次の画面で、「自動的に会員登録する機能をOFFにする」を選択する。
これにより、プライム会員情報の管理 画面に、自動的に会員登録されない旨が表示される。
自動的に会員登録されないための設定をしても、無料体験の有効期間は変らなかった。無料期間だけ使いたければ、早目に設定して置いたほうが良い。
3. 倉庫で働く人やロボット
上記の設定をしていて思い出したのは、倉庫で働く人たちのこと。
あるオンラインショップの倉庫では、商品の出し入れから休憩時間まで、秒単位で管理され、高いノルマを課せらる。
COURRiER Japon 099、特集「仕事」が消えゆく世界をどう生きるか?
仕事が消えた町に残された職場は・・・ 未来の「ブラック企業」はこうなる
仕事がなくなっていく問題と未来のブラック企業について(gamella) - BLOGOS(ブロゴス)
アメリカのある倉庫業務(アマゾンではないです)にライターが潜入して、その中で行われることを取材した記事。…
- 研修期間中は1分でも遅刻したら即解雇
- 倉庫の中では常にジョギング状態でハンディスキャナーから出せれる指示に従って行動する。一日の移動距離は20Km
- すべての指示には所要時間が決まっており、その所要時間に応じてスコアがきまる
- スコアに応じてカウンセリングを受け、なぜノルマをこなせないのかを説教される
- 業務が効率化されすぎて、本当にだれでもできるように設計されているので犯罪歴さえなければいくらでも人を雇うことができる。
Amazon にも類似点がある。
Amazonの倉庫で働くときの知られざるルール10か条 – GIGAZINE
- 5.のろのろと働かないこと
- 7.出勤・退勤の猶予は7分
- 8.私語は慎むこと
- 10.遅刻厳禁
今後は、掃除機ルンバのようなロボットが倉庫で活躍するようだ。
アマゾン、440億円の大型買収へ。ベゾスも恐れるダイパーズ、驚異的成長の秘密:In the looop:ITmedia オルタナティブ・ブログ
通常の倉庫業務では、ピッカーが巨大倉庫内で商品を見つけ、それをパッカーが梱包するというシリアルな人力共同作業だったため、巨額の人件費がかかっていた。このシステムを利用すると、ネットからの受注がダイレクトに数百台のロボットに伝えられる。それぞれは中央から情報をもらいながらも自律的に最適な軌道を選択し、他のロボットとの衝突を避けながら倉庫内を自走する。そして注文商品の棚をピックアップすると、これまたバッカーのもとに最適ルートを選択しながら自走していく。…
Kiva Systemsのロボットは、AmazonやZapposでも一部の倉庫で採用されているが、他のアルゴリズムとも相まってDiapersの倉庫効率性は群を抜いており、ベゾスはそのノウハウを手に入れたかったようだ。
巨大倉庫で働く「自律型ネットワーク・ロボット」(動画) « WIRED.jp
Kiva社のロボットは、例えばホンダのASIMOのような「人間的な身体や感覚」は無い。彼らは倉庫の床に書かれたグリッドシステムに従って動くだけだ。ロボットが動き回る広大な領域については照明や空調が不要で、それがコスト削減にもつながる。通常の倉庫と比べて50%ものコスト削減が可能になると同社は主張する。
なお、多くの倉庫において、作業員たちはロボットに名前を付け、名札をかけてやっているという。会社によっては、ロボットから作業員にバースデーカードを送るところもあるという。
仕事がなくなっていく問題と未来のブラック企業について(gamella) - BLOGOS(ブロゴス)
(人間を使った)上の倉庫業務を支えているのは効率化されたITシステムですが、これ自体も問題とすべき項目ではありません。また、叩き過ぎるとロボットを導入して、雇用自体がなくなっていきます。上の倉庫業務はなんと3ヶ月間でのべ4000人の雇用を生み出しているそうです。上記の「未来のブラック企業」で問題とすべき点は何なのか、その枠組みはどの領域で作るべきなのか、という課題に対する答えは記事にはなかったのですが、この課題に対する回答を設計することが近いうちに大きなトピックになってきそうな気がします。
4. 雇用と人工知能
あらゆる分野でロボットによって雇用が置き換えられていく。雇用の流動性すら、人工知能によって調整される未来が来るのだろうか。
衣食住、人間関係。身体的・精神的な制約に縛られる。五感を通して外を知るこの内側。生きるコストに死ぬ恐怖。なんて不自由で不毛な営みなのだろう。
追記(2013/01/17): そういえば、最近よく見るようになった Gunosy(グノシー)。現役東大大学院生が立ち上げたというサイト。
「精度高すぎ」と話題のニュースキュレーション『Gunosy』は、どんな設計思想で作られているのか? - エンジニアtype によると、
「僕たちは、解決した時に社会的なインパクトが大きいドメインを開拓するのが好きなんです。転職市場は、データマイニング技術を応用すれば劇的に改善できる分野の一つ。求職者が職務経歴書を書いたり転職サイトに登録する手間だけでなく、企業が選考にかける金銭的、時間的コストも大幅に圧縮できるはずですから」
トップページには、次のように書かれている。
Gunosyがあなたの仕事を探します
煩雑な情報入力、何度も書く履歴書、エージェントとのやり取り、もうすべて必要ありません。あなたはSNSアカウントを登録するだけ。あとは人工知能が適切な会社に匿名でエントリーしてくれます。
未来はすぐそこまで来ているのかも。