1. Windows デスクトップ ガジェットを無効にする
早く利用をやめなければと思いながらも、使い続けていた Windows 7 標準の「ガジェット」。「時計、カレンダー、天気予報」をサイドバーに表示していた。
利用し続けることは可能だけれど、セキュリティ上の問題がある。
Windows デスクトップ ガジェット – Wikipedia によると、
マイクロソフトは、2011年内にWindows Live Gallaryにおけるガジェットの公開を終了している。Windows Live Gallaryでの公開終了後も自己責任の下でサードパーティ製のガジェットを使用することができるが、2012年7月11日に公表されたガジェットの脆弱性対策として、セキュリティパッチではなくガジェット機能そのものを無効化するツールを公開している[3]。
ガジェットは廃止になりました - Microsoft Windows
Windows 7 と Windows Vista の Windows サイド バー プラットフォームには重大な脆弱性があるため、ガジェットの提供は終了しました。
ガジェットの機能を無効化するには、以下のツールをダウンロードして、実行する。
- マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ: ガジェットの脆弱性により、リモートでコードが実行される > Fix it で解決する > Disable Windows Sidebar and Gadgets
2. Rainmeter を代わりに使う
a. インストール
Windows 7 標準のガジェットを置きかえるツールとして、Rainmeter, Samurize, XWidget などがある。
この中から、定番の Rainmeter を利用することにした。ただし、今までアプリケーションの設定方法に癖があるので倦厭していた。しかし、セキュリティのことを考えない訳にはいかない。
Download より、安定バージョンである 2.5 Final (r1842) をダウンロードして、インストールした。
b. 「ガジェット」と「設定」の関係を把握する
インストールすると、最初に4つのガジェットが表示される。
タスクトレイ上にある Rinmeter のアイコンを「右クリック」すると、表示されているガジェットの一覧を確認できる。
このメニューからガジェットの設定を行う。ガジェットの上で右クリックしても、各ガジェットの設定画面にアクセスできる。
最初に表示される 4つのガジェットは必要ないので、各ガジェットで右クリック > 「スキンを閉じる」 を選択した。
3. Vista Rainbar スキンは Windows 標準のガジェットにそっくり
a. スキンのインストール
デフォルトのスキンは illustro 。クールだけれど、視認性が良くない。
見慣れている Widnows 7 標準のガジェットのデザインに近いスキンである
に変更することにした。
スキンを利用するには、上記の画面右上にある Download のリンクをクリック。
ダウンロードが終了したら、ファイルを Rainmeter Skin Installer で開く。
タスクトレイにある Rainmeter のアイコンを「左クリック」すると、Rainmeter の管理画面が表示される。
ここにインストールした Vista Rainbar が表示される。
b. ガジェットの読込み
ガジェットを追加するには、スキンの下位フォルダを開き、ガジェットを読み込む。
例えば、「時計」を追加するには、Vista Rainbar > Clock > Normal Antique.ini を選択し、「読み込む」ボタンを押す。
c. 「時計」「カレンダー」「天気予報」「サイドバー」を追加
「時計」「カレンダー」「天気予報」のガジェットを利用したいので、以下のガジェットを読み込んだ。
- Vista Rainbar
- Clock
- Normal Antique.ini
- Calendar
- Monday
- Day Month.ini
- Monday
- Sidebar
- Fade(Default).ini
- Weather
- 1
- 1+.ini : 通常
- 1
- Clock
「サイドバー」を表示しておくと、その領域にアイコンを配置できなくなり、ガジェットの下にアイコンが隠れなくなる。
d. ガジェット全体の表示
たくさんのウィンドウを表示している状態で、ガジェットのみ表示したい場合は、
Ctrl + D
を押して、デスクトップを表示する。もう一度同じキーを押すと、表示していたウィンドウが復元される。
Ctrl + M
では、表示していたウィンドウが復元されないことに注意。
一時的にガジェットを表示したいときは、
Win + Space
を押している間、開いているウィンドウを透明にできる。
e. ガジェットの位置
各ガジェットを右クリックすると、
- 設定 > 位置
を指定できる。「サイドバー」のみ「デスクトップに固定」として、それ以外のガジェットは「通常」とした。
4. 「天気予報」ガジェットの設定
a. 設定例
例えば、「名古屋」の天気を表示させたいとする。
最初に、ガジェットの横に表示される レンチ のアイコンをクリックする。
Weather Configuration 画面で、以下の値を設定して、保存する。
- City name: nagoya
- State/Coutry: JP
- ZIP code: JASA0040
- Time zone: UTC/GMT +09:00
b. ZIP code の設定
上記の ZIP code を調べる方法は How to Find My Weather Code for Rainmeter | eHow を参考にした。
- http://www.weather.com/ にアクセスする。
- 検索フィールドで `nagoya’ と入力する。
- 候補が表示されたら `Nagoya, Japan’ を選択する。
- 名古屋の天気が表示されたら、そのページ URL を確認する。http://www.weather.com/weather/today/Nagoya+JASA0040:1:JA
- ZIP code は URL に含まれる `JASA0040’ となる。
この値を入力することにより、天気予報のガジェットに「名古屋」の天気が表示される。
c. ガジェットをクリックして表示されるページを設定
次に、ガジェットをクリックしたら、表示れるページを指定する。
例えば、Yahoo!天気・災害 のページを表示したい場合、予め「名古屋」の天気予報が表示されているページの URL を控えておく。
ガジェットをクリックしたときに表示するページは、テキストファイルに直接書き込む。
- 天気予報のガジェットを右クリック > 「スキンを編集」を選択する。
- 設定ファイルが開かれたら、`LeftMouseDownAction’ の文字列を検索する。
- `LeftMouseDownAction’ に指定されている URL を上記の URL と置きかえる。
LeftMouseDownAction=http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/23/5110.html - 最後にガジェットを右クリック > 「スキンを再読み込み」を選択する。
これにより、ガジェットを右クリックすると指定ページが表示されるようになる。
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