四肢が不自由で、特に筋肉のコントロールが上手くできず不随意な運動により普通のキーボードを打つのが困難場合、一つのキーを確実に押すために「キーガード」を使用する。これも不可能で、ボタン一つ操作するのが限界なときは、スクリーンキーボードでオートスキャンにより文字を入力する。以前、Pete(ピート) を使い オートスキャン による入力を試したことがあったが、かなり難しく一文入力するだけで相当の時間がかかった。
最近、四肢が不自由で話すことができない人とコミュニケーションを取る機会があった。相手の話を聞くときは、顔を見ながら、「あ、か、さ、た、な…」と発音していき、頷いたところで母音に移り、もう一度頷いたのを確認してやっと一文字が確定する。気の遠くなるような作業だった。
ところで、Windows にも標準でシンプルなスクリーンキーボード付いている。こちらもオートスキャンによる入力が可能。これと Skype チャットの読み上げで使った「棒読みちゃん」 を使って、自分でキー入力をし、それを音声で出力してコミュニケーションをとることができないだろうか。スクリーンキーボードは OS に付属しているし、「棒読みちゃん」はフリーで入手できるので、PC さえあればどこでもお手軽に利用できるところがメリット。
スクリーンキーボードと拡大鏡の起動
まずは、Windows キー + U でアクセシビリティに関するツールを起動するための画面を表示。このときのショートカットキーは、ユーザビリティ の U と覚えておく。
![img04-09-2010[3] img04-09-2010[3]](http://lh3.ggpht.com/_2IbZQWoiKQ0/S79J4oglziI/AAAAAAAAAkM/wR0L8jUhlIM/img040920103%5B1%5D.png?imgmax=800)
上記の操作で表示できない場合は、スタートメニューより 「アクセサリ > コンピュータの簡単操作」の中にある以下の二つを起動。
拡大鏡は、スクリーンキーボードが小さい場合に利用する。
スクリーンキーボードの設定
ブロックレイアウト
オートスキャンで入力しやすいように、メニューより、「キーボード > ブロックレイアウト」を選択。
テンキーの表示が必要ない場合、「キーボード > 標準キーボード」にしておく。
オートスキャン
「設定 > 入力モード」を選択。
![img04-09-2010[2] img04-09-2010[2]](http://lh3.ggpht.com/_2IbZQWoiKQ0/S79J5lGVnWI/AAAAAAAAAkQ/_E4EfCwiM8I/img040920102%5B1%5D.png?imgmax=800)
「ジョイスティックまたはキーで選択する」にチェック。スキャンの間隔を適当な値に設定。
![img04-09-2010[1] img04-09-2010[1]](http://lh6.ggpht.com/_2IbZQWoiKQ0/S79J6c2hnTI/AAAAAAAAAkU/3p11FfOQ7QU/img040920101%5B4%5D.png?imgmax=800)
デフォルトではスペースキーでキーの確定が行われる。
フォントを大きくして、クリック音を使用
デフォルトではキーボードの文字が小さかったので、フォントサイズを大きくした。 (「設定 > フォントサイズ」)
「設定 > クリック音の使用」にチェックを入れておくと、オートスキャンでタイミングを合わせやすい。
棒読みちゃん
入力された文字を読むために 棒読みちゃん をダウンロードして起動。
「音声合成タブ」の文字列を入力するフィールドにカーソルを合わせ、上記のスクリーンキーボードを起動する。ここに入力した文字は、F5 キーを押すことによって読み上げられる。
![img04-09-2010[4] img04-09-2010[4]](http://lh5.ggpht.com/_2IbZQWoiKQ0/S79J7Ok9-mI/AAAAAAAAAkY/WajXnuhGQXY/img04-09-2010%5B4%5D%5B4%5D.png?imgmax=800)
読み上げる内容は、ローマ字入力でダラダラと書いても音声で出力させれば結構理解できる。例えば、以下のように入力して再生。
honjituwaseitennari
「本日は晴天なり」とちゃんと入力するときと違い、「は」 を `wa’ と入力する必要があるけれど。
ほんじつはせいてんなり
と、全部ひらがなだったら大丈夫みたい。
拡大鏡
あとは表示が小さいと感じたら、拡大鏡で大きくすれば、入力がしやすくなる。
![img04-09-2010[6] img04-09-2010[6]](http://lh5.ggpht.com/_2IbZQWoiKQ0/S79J-JQBUYI/AAAAAAAAAkc/T9OwTpGAaqk/img0409201065.png?imgmax=800)
Google 日本語入力
日本語へと変換したい場合は、できるだけ効率的に行いたい。フリ-で使えて、学習機能が優れているといえば Google 日本語入力。少し長めの文でも、一度入力しておけばサジェスト機能により素早く入力できる。
この機能を有効にすると、ユーザーが入力した単語や文章の履歴をもとに、入力途中でも的確と思われる変換候補を予測、サジェストとして表示します。
(サジェスト - Google 日本語入力 ヘルプ より)
これで専用ソフトには及ばないまでも、そこそこ標準の環境でなんとかできるかも。