2013年2月26日火曜日

Gimp で文字列をパスに沿って配置する

1. 文字列をパスに沿わせたい

Gimp で入力した文字列を、指定した位置に配置したい。

test (2)

そのためには、パスを作成し、パスに文字列を沿わせる。

 

2. 概略

手順の概略は、以下の通り。

  1. 文字列を入力する。
  2. 文字列を沿わせたい形のパス(A)を作成する。
  3. 文字列をパス(A)に沿わせる
    1. パス(A)に沿った「文字列の形をしたパス」(B)を生成する。
    2. パス(B)を選択領域に変換する。
    3. 選択領域を塗りつぶす。
  4. 元の文字列を削除する。

 

3. 準備

表示しておく「ダイアログ」

予め、「レイヤー」「パスダイアログが表示されていることを確認する。

ダイアログが表示されてないときは、ダイアログが表示されている付近にある「このタブの設定」より、「レイヤー」「パス」を表示しておく。または、

  • メニューより、ウィンドウ > ドッキング可能なダイアログ

から、「レイヤー」「パス」を選択する。

SnapCrab_NoName_2013-2-25_2-58-28_No-00

 

4. 文字列を入力

最初に、「テキスト」ツールを使い、文字列を入力する。

SnapCrab_NoName_2013-2-25_2-50-56_No-00

 

5. 文字列を沿わせるパスを作成

ここでは文字列を円に沿わせる。

楕円選択」ツールを使い、円の形をした「選択領域」を指定。

SnapCrab_NoName_2013-2-25_2-54-42_No-00

「選択領域」をパスに変換するため、

  • メニューより、選択 > 選択領域をパスに

を選択する。

これにより、「パス」ダイアログに、円形のパスが作成されたことが確認できる。

SnapCrab_NoName_2013-2-25_3-7-46_No-00

 

6. 文字列をパスに沿わせる

a. 円形のパスに沿った、文字列の形をしたパスを作る

次に、最初に入力した文字列をパスに沿わせる。

  • 文字列を右クリック > テキストをパスにそって変形

を選択する。

test

これにより、円形のパスに沿った、文字列の形をしたパスが生成される。

SnapCrab_NoName_2013-2-26_9-25-32_No-00

 

b. パスを選択領域に変換する

「パス」ダイアログを選択すると、変形した文字列の形をしたパスが追加されているのが分かる。(「開いた目」のアイコンが表示された状態にすると、上図のようにパスが赤色で表示される。)

このパスに対して、

  • 右クリック > パスを選択範囲に

を選択する。

SnapCrab_NoName_2013-2-26_9-28-25_No-00

これにより、文字の形に沿った選択領域ができる。

SnapCrab_NoName_2013-2-26_9-40-45_No-00

 

c. 選択領域を塗りつぶす

最後に、選択領域を黒色で塗りつぶす。

ここで気をつけることは、「レイヤー」ダイアログを選択し、「背景」をクリックしておくこと。文字レイヤーが選択されていると、色の塗りつぶしができない。

「背景」以外のレイヤーに文字を書きたい場合は、新規にレイヤーを作成しておく。

色は、予め「描画色」で黒を選択する。

SnapCrab_NoName_2013-2-26_16-25-57_No-00

ばけつの形をした「塗りつぶし」ツールを選択し、選択領域に色をつける。または、

  • メニューより、編集 > 描画色で塗りつぶす

を選択する。ショートカットキーは、

Ctrl + ,

が割り当てられている。

 

7. 文字列の間隔を調整する

文字列を円形に配置したい場合、予め作成文字列のカーニングを設定する。

最初に作成した文字列を、文字ツールを使って、文字列を全て選択する。

カーニングの値を変更するには、数値を入力するか、または、

Alt + 左右の矢印キー

で微調整をする。

SnapCrab_NoName_2013-2-26_16-33-27_No-00

その後、上記と同じようにパスに文字列を沿わせる。

SnapCrab_NoName_2013-2-26_16-34-42_No-00

 

関連記事