2012年9月30日日曜日

SoftBank の「みまもりケータイ」を高齢者でも扱える設定に変更する - ワンタッチで電話をかけ、ハンズフリーで会話

1. ワンタッチボタンが使いづらい理由

祖母の携帯は、「みまもりケータイ」である。

齢90を超えたバァちゃんなので、一般的な携帯電話の操作を覚えることはできない。何かあったときのために連絡用の携帯が欲しかったので、操作が簡単で、できることが限られているタイプにした。

みまもりケータイ2 SoftBank 101Z - ZTE Japan によると、

かんたん操作で使いやすい
電話もメールもワンタッチ。かんたんな操作で未就学のお子さまからシニアまで、幅広い世代が安心して使えます。本体中央のボタンだけで操作することも可能ですが、サイドキーを使うことで、発信先や閲覧メールの選択、電話/メールの着信音や通話音量などの各種設定が可能です。

「電話もメールもワンタッチ」と書かれているが、この「ワンタッチ」がとても使いづらい。なぜなら、ワンタッチボタンに対して、2つの操作法が割り当てられているため。

それは、ワンタッチボタンを

  1. クリックすると ⇒ 液晶のバックライトが点灯する
  2. 「長押し」すると ⇒ 電話帳のリストが表示される

ただし、取扱説明書, 4-5 「電話をかける」には、

… ワンタッチボタンを押すと発信先リストが表示され、相手の番号を選択して電話をかけることができます。

「長押し」することが明記されてない。ここで「長押し」と言っても、携帯の電源を入れるために3秒ほどボタンを押し続ける操作とは違う。約1秒ほどボタンを押し続けること指す。

 

2. 祖母ができないこと

「みまもりケータイ」で電話をかけるには、

  1. ワンタッチボタンを長押し、電話帳を表示する
  2. サイドキーで相手を選択する。
  3. ワンタッチボタンを押す。

という手順が必要。家のバァちゃんにとっては、複雑過ぎて操作を覚えることができない。

祖母が理解することが難しい操作は2つあった。

  1. 電話帳を開くのに、長押しが必要なこと。
  2. サイドキーで項目を選択すること。

これに加えて、次の2つの動作を覚えることができない。

  1. 電話をかけたり、相手から着信があったときに、電話機を耳に持っていく。
  2. 携帯に着信があった場合、ワンタッチボタンを押してから話をする。

 

3. 携帯の設定を変更する

祖母の理解力から考えて、次のような操作に変更したい。

  1. ワンタッチボタンを長押したら、すぐに父の携帯にかかること。
  2. 父が電話にでられないときは、別の人に自動的に回されること。
  3. 会話をするとき、ハンズフリーで話せること。

このために、携帯電話の設定を以下のようにした。

  1. 発信方法を「ワンタッチ発信」にする。
  2. 順番発信を有効にする。
  3. 着信方法を「自動」にする。

 

ワンタッチ発信と順番発信

発信方法を「ワンタッチ発信」にすると、ワンタッチボタンを長押しした場合、オーナーに設定した人に対してすぐに電話がかかるようになる。「順番発信」を有効にすると、「音声発信先」に登録した3人に対して、順次自動的に電話がかかる。

設定方法は、

  1. 携帯本体のサイドキーの上ボタンを長押し、メニューを表示する。
  2. 管理設定 > 発信方法 を表示する。
  3. ワンタッチ発信を選択する。
  4. 順番発信設定」が表示されたら、「オン」にする。

cf. 取扱説明書, 3-7 「発信方法を設定する」

ただし、「オーナー、音声発信先」は、

  • My SoftBank から、サービス・ 端末設定 > みまもりケータイ

において行う。

 

着信方法

着信方法を「自動」にすると、ハンズフリーで会話をすることができる。

  1. 携帯本体のサイドキーの上ボタンを長押し、メニューを表示する。
  2. 管理設定 > 着信モード を表示する。
  3. 自動着信を選択する。

cf. 取扱説明書, 3-7 「着信モードを設定する」

この設定は、着信したときのみハンズフリーになると思っていたが、ワンタッチ発信をしたときにもハンズフリーで会話ができた。

特に重要なことは、「ワンタッチ発信をするために、ボタンを長押しすること」を覚えてもらう際に、電話をかける時の音がスピーカーから流れること。この音により、「電話をかけた」ということが認識しやすくなった。

 

みまもりケータイで改善して欲しい点

改善して欲しい点は一つ。

  • ワンタッチボタンに「短く押す、長く押す」の2つの操作を割り当てないこと。